トリック劇場版 ラストステージ

あらすじ:天才物理学者の上田のもとにレアアース採掘の障害となっている呪術師の信仰を挫くべくトリックを暴いて欲しいと依頼がくる。上田はいつも通りに山田を誘い呪術師の棲む海外の秘境へと向かうのだった。(実にいつも通り)


感想:
深夜ドラマから始まったトリックシリーズも13年目を迎えて今作で最終回となる。
最後と言うこともあって初の海外ロケ(マレーシア)で撮影が行われ、いつも通りのレギュラー陣勢ぞろいに昔なつかしのあの人まで帰ってきて、ゲストに北村一輝水原希子ダチョウ倶楽部と豪華メンツで締めを飾る。最後までトリックらしい映画となった。
前作の霊能力バトルロワイアル暴れん坊将軍がゲストなのに上田山田よりも前に出すぎていて個人的に納得がいかず楽しめなかったが、今作は終始上田山田を中心に物語が進むので大満足、実に面白かった。まぁ、面白いといっても、いつものトリックなので「劇場版にするほどか?」というこじんまりとした感じでしたが。海外ロケも「海外ロケの必要があったのか、ただスタッフが旅行したかっただけじゃないのか?」という適当さ。
何から何まで適当に作っていた映画だったが、ラストシーンだけは本当に素晴らしかった。最初に合わせた演出に涙ぐむ上田の演技が素晴らしかった。
あの最後で全てが昇華されていた。
散々劇場版やらスピンオフやら放送したので、映画を観る前までは「有終の美を飾れそう」と思っていたが最後のシーンを見た後では、「もうちょい続けてくれよ」とわがままになる俺が居た。
フーディーニの話と対比する終盤も好き。


余談、
同時期に公開したSPECと雲泥の差なんですけど・・・。
同じ監督でここまで差が出るのは脚本の差なんすかね

余談2、
「シスラナ手配」のたて読みがトリック至上一番面白かったなー。
あと、駄洒落歌の回も好きでした。