俺は人として軸も何もかもぶれている

長年、私のダメっぷりにもめげずに捨てずに仲良くしてくれている友人が、
ぴぴるぴるぴるぴぴるぴ〜♪”
と、歌いだしたので、あぁ、温暖化って人の脳にも悪影響を及ぼしているんだなぁ。と環境問題に危機感を見出したのですが、詳しく彼に聞くと、なんでも面白いアニメがあって、そのアニメの名ゼリフだと教えてくれた。
詳しくそのアニメの内容を聞くと、エスカリボルクという金棒で主人公をぶん殴る天使が出てくるギャグアニメ、凄く面白い。
と、訳のわからん事を口走っていたので、こいつ等々狂ったな。と口角を上げてニヤたが、
家に帰り、全知全能のニコニコ動画様に、「どうか、お願いします。撲殺天使ドクロちゃんを見せて下さい」と平身低頭した所、「べ、別にアンタの願い叶えた訳じゃないけど、たまたま見つけた動画上げるわよっ」と、くれた動画を拝見した所、
そんなに面白くなく。
グロいドラえもんみたいだった。
友人とは何でも話せる仲だったが、いつの間にか趣向が違ったようだな。私は、ニコニコ動画様に感謝の念を捧げ、今後のお付き合いの為に「どうすっか、この後いっぱい」とアフターファイブに誘った所、「わ、あたしをそんな軽い女だと思わないでよねっ」と、拒否られてしまい、いやはや女心とは難しいものですよね。
しかし、今じゃコイツがいなくちゃ生きていけない身体になってしまった私は仕方なくコイツが喜ぶようなケーキなりアイスなり、避暑地への小旅行なりの手土産を探す日々ですよ。


閑話休題
話は全然違うが、
最近まで「セカイ系」の定義を勘違いして、「主人公とその周りの人物のみで構成された小規模なフィールドのみが世界とした矮小な世界感を軸とした物語」をセカイ系だと思っていた。正しくは「主人公(ぼく)とヒロイン(きみ)を中心とした小さな関係性(「きみとぼく」)の問題が、具体的な中間項を挟むことなく、「世界の危機」「この世の終わり」など、抽象的な大問題に直結する作品群のこと」らしい。
簡単に例を出せば、

主人公「おれ、お前を故郷の星に返す為にロケットを作る」
ヒロイン「あ、ありがとう」
主人公はロケットを作る、ヒロインを乗せて飛ばす。
ヒロイン「ありがとう」

と言った在り来たりなSF。
ロケットを一個人が作れるかどうかは別として、ロケットを飛ばすにしても、政府になんの断りもなく飛ばせば、未確認飛行物体として打ち落とされるかもしれないし、もし失敗して民家に落ちれば大惨事。それに宇宙人のヒロインを世間はなんとも思わないのか、等々、そういった世間や政府という問題をぶっ飛ばした「僕→世界」がセカイ系らしい。
詳しいことは、よく分からん。
ともかく、認識を間違えていたので、驚いた。
と言う事です。


なぜ、そんな事を急に書いたのかと言えば、ライトノベルを真剣に読んでみようと思い書店に行った所、色とりどりの装丁に、電撃だのガガガだのスニーカーだのが置かれていたのですが、どれが面白いのかまったく分からず、無難に読んだことがある。ハルヒの続きにするか、文学少女辺りで手を打っておくべきかと思ったのですが、それではライトノベルの本質がわからないと思い、端から手にとって裏に書かれる粗筋を読んでは捨て読んでは捨てを繰り返していたのですが、未だにライトノベルって「魔法」やら「異次元」やら「ラブコメ」やら「美少女戦士」をテーマにしたものが多いですね。げんなりですよ。もっと主人公がヒロインを死姦しちゃったり、暴力描写だけが妙に長文で書かれていたり、頭のおかしくなるような設定で話が進んだりするものって無いんですか。と、憤慨した所、その場にいたお客様より舞城王太郎をぶつけられました。死姦は佐藤友哉だろ! と言い返した所、その方は私を鼻で笑い、目線をまた灼眼のシャナに戻し、それ以上は私と目を合わしてもらえませんでした。
そこで得られた事は売れる設定というものがこの世には存在する。そして、それにはセカイ系が関わっている。


簡単に金儲けするには、童貞が喜ぶハーレム設定とセカイ系