ラブレターfrom送信センター

昔から、熱しやすく冷めやすいというアルミニウムのような性格を持ったわたくしは、先日、友達と「ブラックメールごっこ」という高貴な貴族のみしかプレイできない遊戯に興じていたところ、あまりの面白さから試合終了後。元のアドレスをすっかり忘れてしまい、翌日友人から教わった頃には最早元アドレスに戻せなくなってしまいました。
現代を生きる女子高生ならきっとあまりの絶望から万座毛に出向き身投げする事必至なのでしょうが、最近誰からもメールが来ず、来たメールを大概無視するわたくしは電話でその旨を怒られる事が多いので、「アドレスなんぞいらんやん」と開き直っております。知り合いに電話番号教えてもメールアドレスを教えない奴はいないし、メル友なんて人とお付き合いもしてございませんし。
しかし、さっき気付いたのですが、それでは後数日で行われる「正月」というイベントに於いて、「年賀メール」がこない事態に軽い恐怖を感じております。
来ない分は別になんとも思いませんが、送り主の方が元日から《アドレスが間違っている為、メールは正常に送れませんでした》という無機質な愛想のない返信メールを頂かなければならなく、また「俺、あいつのこと友達だと思っていたのにメールアドレス変えて着拒否かよ、とほほだよ。漫画的なリアクションをとるならトホホだよ」とまるで己がちびまるこちゃんかというばかりに、新年初日から衰退した態度で元日マラソンを見ながら不貞腐れなくてならない事。が目に見える事態なのですよ。
しかし、この状態を教えるとなると、今では疎遠なった人にも教えなくてはいかず。疎遠になった人に今更《メルアド変えた》等と心底どうでもいいメールを送りたくなく、また送られた方も「お前にメール送る事は今後一切無いと思われるから……つーか誰?」的な反応をされそうですし。真の恐怖は、わたくしが送ったメールが《アドレスが間違っている為、メールは正常に送れませんでした》という無愛想で無機質なメールとして返ってくる事がまことに怖い。もし、そのような恐怖のメールが返ってきた場合、わたくしは「俺、あいつのこと友達だと思っていたのにメールアドレス変えて着拒否かよ、とほほだよ。漫画的なリアクションをとるならトホホだよ」と苦言を申し、衰退した態度でコタツに入り、元日マラソンが始まるまでずっとヌクヌクしなければならないのです。
では、疎遠になったと思われる人にはメールを送らなければいいのではないかと考えたのですが、わたくしの基準で疎遠とLOVEを振り分ける事は、元日疎遠になっていたと思われる人が気の迷いや、病室で「俺の命はもう長くない。最後にお前の娘は俺の子だ」的なメールを送ろうとする可能性も無きにしも非ずなのでそんな心優しい人や告白を無下にはできず。わたくし一個人の認識で振り分けは皆無です。
皆さん、もしメール等をわたくしの携帯に送るような事態が起きた場合。電話を掛けてください。メールを打つ時間よりも喋った方が確実に早いです。もし、通話機能を持たない携帯の場合は、矢文、狼煙とうの方法がありますが、どれも決定打にかける為お勧めしません。
どうしても、この秘めた思いは文章でなければいけない時は手紙を書いてください。年賀状でも可です。
みなさん、よろしくお願いします。


追伸。
これから、京極夏彦さんがなんでいつも中二病にかかった男が装着していそうな指だけ出た黒い皮手袋をしているのか調べにいきます。
という建前で、魍魎の函を観に行ってきます。

追追伸。
ひさびさに長文を書きましたが、文章を書く事は真に素晴らしく、動画編集や音楽編集の何倍も気が楽でいいです。