相手の立場に立って感じなくてもいい感情はある

先日、「アキバ通り魔事件」について、「マスコミが安易にアニメやゲームを原因要素として叩くんだろうなぁ」と書いたが。実際、昨日朝から夕方まで満遍なくニュース番組を観たがそういった報道は少なかった。(夕刊フジは別ね)それよりも、格差社会とか、派遣社員の実情とか、加害者の生い立ちがクローズアップされいた。加害者の生い立ちを遡って報道するは三浦和義元社長のロス疑惑以来マスコミがよく使う手法だが。今回の加害者の半生を観て、世間のごく一部の人が「彼の気持ちは分かる」とか「同情する」とか「私がも同じように派遣社員でいつクビ切られるか分からないし、そういう不安はある」とか。まぁ、その他もろもろの彼の社会情勢に共感を抱くコメントがネット上でチラホラと見えた。


そんな人たちに同じ25歳で派遣社員よりも雇用状態の悪い場所で働く私が物申す。



同情なんかすんな!!
共感なんか捨てちまえ!!
お前があんな奴の事を同情するということは、お前はアキバに行って亡くなれたり怪我を負った被害者方をもう一度刺し殺したり轢き殺しているんだよ!!!





法治国家の日本に於いてどんな事情があろうとも、人が人を殺していい理由なんて存在しない。
もし、殺してしまったら法や社会的に罰を受けるのは当たり前だ。それが正当防衛のすえの末路であろうとも、その事実をちゃんと心で受け止めるべきだ。




追記1.
上記の文章を書くにあたって。
なんとなく25歳という同年代で、あまり恵まれていない社会環境とかいろいろ自分と重なる部分が多かったので、報道を見て同情する自分がいた。
だから、その気持ちを振り切る為にもこの文章を書いた。
悪い事をした奴には悪いと言わなくちゃいけないのだ。特に自分の犯した事の重大さを認識していない奴には特に。


中盤の文句は新井英樹著「ザ・ワールド・イズ・マイン」より加害者の父親が泣きながら息子に自首を告げるシーンをテレビで見ていた被害者の親の言葉を引用しました。