デトロイト・メタル・シティ

人生は選択の連続であり、その選択された答えの集積が人生である。
間違ってない。
人間は生まれながらにして不平等である。しかし、それゆえにこれほどの個性と多様性を備えた生命は人間以外いない。
間違ってない。



あらすじ:ポップな音楽をやりたくて上京した「根岸」は何の因果かデスメタルバンド「デトロイト・メタル・シティ」のボーカル「ヨハネ・クラウザー?世」として人気を博していくのだった。自分のやりたい音楽が出来ないまま仮の姿クラウザー様として世間に認知される現状に大いに悩む。


感想:一言で言えば「面白かった」
これは原作を読んで予備知識を持った俺が言うのではない。「デトロイト・メタル・シティ」について一ミリも知らない友人も映画を賞賛していた。
とにかく、何も考えずに爆音を鳴らすクラウザー様に身を委ねてみればこの映画の面白さが分かると思う。根岸の苦悩をシリアス1割ギャグ9割の割合で2時間に収束し、そこに「望まずに持ってしまった才能と本能」を描いている。
もちろん、そんな大層な事を考えず、クラウザー様の奇行と女社長演じる松雪泰子の暴れっぷりを見ているだけでバカバカしくて面白い。
後、CDでもDMCの歌は発売しているが、映画館で聴く「SATSUGAI」はCDの数倍重くて激しいので「DVD待ち」なんて言わずに爆音を堪能する目的だけでも一見の価値あり。