アキレスと亀

アキレスと亀パラドックス』については、知っている人は知っているし、知らない人は知らなくても、前半に北野武がアニメで紹介してくれるから大丈夫だよ。
それ以外にも、今までの『監督・ばんざい! 』や『TAKESHI’S』に比べて随分わかりやすくなってるから、そうゆう所が今回の映画の優しい所だった。


あらすじ:幼少時に親の知り合いの画家に絵を絶賛された主人公は、絵を描く事だけを生きがいに生きてきた。それは少年から青年になろうとも、青年から子供が産まれ親になろうとも変わらないかった。
これはそんな売れない画家とそれに振り回される周囲の話。



感想:俺のお勧めの見方は、映画が始まる前に、劇場の暗闇の中で「これから始まる映画は自分の来世の人生だ」と思い込むことだ。そうなると、この映画の怖さというか異常さが直に味わう事ができると思う。今日までの人生が終わり、来世では自分は夢を目指す生活がある。しかし、その夢は大成しない。


結局、主人公は才能があったのか。それとも才能を判断できる存在なんてどこにもいないのか。分かりやすいけど、よくよく思い出すと分からない所ばかりなので、深く味わう事も浅く笑うことも出来る映画だと思います。


後はこの映画と『俺はまだ本気をだしてないだけ』を比較して読む事も面白いと思います。