妄想。

屋根裏に誰かいるんですよ。―都市伝説の精神病理』
妄想って聞くとエロい事しか浮かばないのは僕だけですか?
この本を読んだから、そんな偏見は吹き飛び。妄想の怖さだけが残りました。
この本によると、妄想とは四六時中幻覚幻聴に悩む誇大妄想と、ある条件下にのみに発現する妄想が存在するらしいです。
怖いのは後者のほう、条件が揃わなければ妄想を見ないのですから、傍から見れば普通の人なわけですよ。その人に条件が揃うと急に妄想や奇行に走るわけですから。怖いですよね。
この本にはそんな妄想や奇行に走った奇人さん達のレポートが数多く書かれていて面白いけど怖い感じです。
ホラーとか好きな人なら絶対に読むべき本です。
表題の都市伝説は実例が少なく、内容のほど大半を『屋根裏の散歩者』に費やされています。
あと、座敷牢についての記実と写真が載っています。
写真がすごく生々しくて怖いですよ。そして牢の中にいるおじさんの顔が……。