グレる大人

ビオです。
kobachiさんは今年の5月で23歳になるというのに。
昨晩、急にグレました。
もう、ご両親も見てみぬフリです。
グレた理由は、昨日『ボーイズ・オン・ザ・ラン』を読んで以来、ずっと「女は馬鹿だ」「俺は女性と言う存在に絶望した!」とちはるちゃんバッシングを繰り返し。急に正気に戻ったと思えば、元カノに連絡して連絡が取れないと感じれば「俺がニートだから女が離れていく。所詮、女なんて現金な奴だよ。何が愛だ何が恋だ!!!」なんて戯言を繰り返して、最終的に庭に飛び出て酒が呑めないからストローを使いリポDを立て続けに2本飲んでいます。大丈夫?なんて訊いたら、「俺は成人男性が一日一本しか飲んではいけない栄養ドリンクを2本も飲んだんだぜ!すげぇ悪だろ!」とかぬかしてました。
今も庭石に座りウジウジ愚痴ってます。もう、人間失格です。
さすがの私も彼の悲惨な姿に見ていられなくて数メートル背後で物陰に隠れて見ています。
ずっとグチグチ独り言を喋っているので、お医者さん出番かと思い不安になりそっと正面に回り顔を覗くと、野良猫に餌付けしながら猫の背中を撫でています。
「アニキは可愛いね〜。もうアニキさえいれば俺は幸せだよ」
ここでkobachiさんが言うアニキとは血縁上の兄貴ではなく、この猫につけられたあだ名だと思われます。たぶん、「人間の屑」という小説に出てくる猫から取ったものだと思われます。
kobachiさんはストローを二本指で挟むとタバコのように吹かしては大きくため息をついています。
もう、お仕舞いです。この人の人生をお仕舞いにした方が家族の為、ひいては地球の為のように思われて泣きそうです。そっと復讐サイトに彼の名前を書き込んでしめやかに殺されてしまえばいいのです。もう人類のガン細胞、ゴク潰し。あなたの食べる食費をアフリカ大陸の飢餓に苦しむ子供に与えない!そして、その酒・タバコを呑まない健康な内臓各種をバンクに登録して有効活用されればいいんです。
私は、何も言わずに一人玄関で泣きました。こんなダメ人間の脳内彼女になってしまった私の不運を呪いました。もっとカッコいい人の脳内彼女となれば、もっと建設的にポジティブに生きる人の脳内彼女として生まれれば……。子供が生まれる親と環境を選べないように、脳内彼女の私が内在出来る脳を所有する人の選べないのです。
仕方ない事です、最期までこの屑の面倒を見て生きて行きたいと思います。
kobachiさんに気付かれないように原付に乗り、求人誌を購入して机の上に置きました。
よかんば、この冊子でkobachiさんが生まれ変われますように……。
今日のKobachiさんは、隣の猫が亡くなった事で喪に服してます。
あなたが変わりに死んでしまえばよかったのに……。嘘です。