情熱大陸 服部匡志

眼科医である服部匡志先生はベトナムで2週間ごとに立ち寄り患者の診断をする。無報酬で!!相手がお金が無ければ自己負担しても相手を治す。もし患者が多ければベトナムに泊まりあくる日も診断する。宿泊費も交通費も自腹。医療器具も日本から運ぶもち自腹。借金在り。日本に家族在り。所属病院なし、俗に言う流れ医者。
……バカじゃねーの?
と思いの方、たぶんあなたは正常な思考のお方ですよ。
僕もそう思います。じゃあ、どうやって収入を得ているのかといえば、日本の病院で服部のオペ技術が見たい習得したいと申し所に赴き、執刀。そこではレクチャー代も医療費も宿泊費も交通費も貰う。
つまり日本中を動き回ってお金を稼ぎ、溜まったお金を使いベトナムの患者を治す。
何故にベトナムかと言えば、ただ研修で2ヶ月ベトナムに行ったから。
合理主義の人だと彼の行為に揶揄するでしょう。でも、彼はへこたれず、医療費200ドル払えないばかりに失明する患者を救う。患者の為に200ドルを差し出す。日本で使用した医療器具を再滅菌してベトナムに持ち込む。
かなり感動しました。日本にいたらベトナムの患者なんか見えないじゃないですか。彼らの苦しむ声なんか聞こえないじゃないですか。なのになんでそんなに頑張るんですか?医者としての宿命?権威の誇示?偽善?場数を踏む為?
いや、違うってことは分かってますよ。
愛なんでしょうな。


昔見たドラマでこんな話を聞きました。(たぶんきらきらひかる
何処かの森の奥で大きな木が倒れた。
誰も倒れた木の姿を見てはいないし、倒れた音も聞いていない。
何処からか、倒れたという情報のみが伝わった。
みんなは、ただそうか。倒れたのかと思った。
ただ、一人ある男はその倒れた木を探しに出かけた。
彼は、どんな木が、どのように倒れたのか知りたいと出かけた。
誰にも危害も被害も与えていない、誰も見たことの無い木を探しに出かけた。


たぶん、服部匡志先生はそうゆう人だと思いました。
何処かで苦しむ人がいると分かれば、例え見えていなくても助けの声が聞こえなくても
出かける人だと……。


名言。

目の見えない人がいたら手を差し伸べてください。
                     服部匡志/ベトナムの日本学校の講義にて