自殺学入門。
もう、俺はダメだから死ぬわ☆
って、なんでも語尾に『☆』付ければ軽く感じるわけ無いだろ!!
でも、絶望なので死にます。
てことで、ただ死んでも勿体無い。一度しか味わえない体験をするんだから、予習して事前に知識を得た上で自殺しようと『青少年のための自殺学入門』を読む。『完全自殺マニュアル』でも良かったんだけど、寺山修司さんに興味があったのでコッチを。
あ、あぁ、なるほどね。
死ぬって意外と面倒臭いのね。自殺機械を作って、遺書書いて、動機を考えて、死ぬ場所を選ぶ。それでOKかと思ったら自殺の為のライセンスを取らないとりっぱな後世に残る自殺紳士になれないわけだ。
自殺機械はまぁ作らなくても入水自殺によって母なる母体海への乖離を思わせればOKとして、遺書はまぁ、適当に自己批判と家族への償いの言葉を綿々と書いておけばいいだろ。動機は無職とかそうゆう事にすると、社会に殺されたと捉われて、『他殺』に認定されると困るから。えぇーと、恋に破れて。って、最近恋していいないし、破った相手が殺人者だと可哀相だから恋愛関係は無しの方向で。じゃあ、内面の脆さ的ナルシシズムを書くとする。太宰的に!≪決して着物を貰ったぐらいで死を諦めない事≫後は世間の目とか家族の無言の期待を書く、円谷幸吉っぽく。別にメダリストじゃないけど。
死ぬ場所は水辺だから近所の橋でいいや。
残るは、自殺ライセンスの取得なんだけど。これが取得条件が厳しいなぁ。
所得出来ない条件。
- 早漏・性器短小に悩んでいる男
- 大学受験に失敗した男
- ローリング・ストーンズを聴いても何も感じない男
- イボ痔に悩む男
- なんとなく人生が嫌になった男
- パチンコをやりすぎで叱られてばかりいる男
- 「センス(意味)とは? ナンセンス(無意味)とは?体系化された思想は意識の私有化に他ならず、1920年以降体系化されたイデーは常に歴史的に体制の補完物にすぎなかった。われわれはナンセンスにはしる傾向を持っていたことを自己目的的に自己のブルジョア的限界を感じ……」(原文のまま)、こうした問いつめ方ばかりしてくる男
- 童貞・処女
- 低所得学働者
- まだフカヒレスープを飲んだことがない男
- 女性に「愛しているわ」といわれた事がない男
- 高倉健の映画を見て「うらやましいなぁ」と思っている男
- 公金使い込む、倒産、生活苦などをかかえている男
- 水虫治療中の男
全てクリアー出来たら死なないだろ……。
あぁ、ライセンスとれないから死ねねーよ。
……どの条件がダメなのかは教えないけど。
てことで、どうするかな?
あぁ、本の感想
死にたくなったら読むといいよ。
自殺がいかに難しいか実感できる。
青少年のための自殺学入門 (河出文庫―寺山修司コレクション)
- 作者: 寺山修司
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 1994/01
- メディア: 文庫
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