世界は密室でできている。

舞城王太郎著「世界は密室で出来ている」を読了。2週間前に。
すっかり、感想を書くことを忘れていた。最近多いんだよね、観た映画もブログに書く3倍は見ているし、音楽も4倍ぐらい聴いている。ただ忘れてしまいついつい「もう読み終わった(見終わった)感を忘れちまったからどうでもいいや」に成ってしまいダメですね。

はいはい、本筋。
あらすじ、名探偵ルンババを友人に持つ友紀夫は修学旅行中に知り合った井上ツバキとその妹井上エノキによって、数々の事件に巻き込まれれながらも大人への階段を登ろうとしてすっころんで階段から落ちながらも大人になる話。青春って感じ。


感想。
「煙か土か、食い物」「暗闇の中で子供」に続いて出来た話だけに、その流れを汲んでいて、とある評論家、熱狂的ファンから言わせれば前作の登場人物である奈津川三郎が書いたとされる小説ではないか。とされている。つまりは劇中劇ならぬ、作中作(こんな単語あるのか?)
舞城がミステリーから純文学への流れを確実にさせた作品。つまりは、こいつをミステリーだと思って読んだ人は「なめんなよ」って憤慨しそうだが、その後の舞城が出した「好き好き大好き超愛している。」とか「山ん中の獅見朋成雄」「みんな元気。」辺りを読んで今作を読めば大満足な一本。ページ数が少ないので、もっと読みたくなるが、終盤のグダグダというかその事件って急に現れたけど何?そんでそのトリックってトリックありきで作ったよね。無理ありすぎ。って感じ辺りを読むと、舞城的にはもっと短く纏めたかったのかも。
とにかく、若いうちに読んで、もし年上の女性が不意に接吻かまして来た時はすかさず乳を揉む事を推奨する。

世界は密室でできている。 (講談社ノベルス)

世界は密室でできている。 (講談社ノベルス)