うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー

思えば、去年マイブームだった「ケイゾク」の映画版が何故にサブタイトルが「ビューティフルドリーマー」だったのか、と言えば小耳に挟んだ情報からすれば監督堤幸彦が当作「うる星やつら2」の大ファンでそれを敬い作ったと言われている。
しかし、全くケイゾク劇場版からはうる星やつらの匂いはしない。


この作品、かの有名な押井守が脚本・監督をして、今では名作となっている。
あらすじ、いつものうる星やつらメンバーは明日に迫った文化祭の準備に大忙し、さながら戦場のようにドタバタな校内。しかし、ある時、とある人物がこう囁く「俺たちっていつから文化祭の準備しているのだっけ?てゆーか、今日何日?」
それを聞いた時、一日がループしている事に気付くのだった。


ヤバイ。
特に、荒廃した世界で呟くメガネの語りは熱い。マジ押井節。
というか、あの時代(製作1984年)にこの設定はあんた天才か?!はたまた筒井信者か?と言いたくなるような傑作。
ともまぁ、ウィキで調べた事によると、原作者の高橋留美子はこれを観て大激怒した事も頷ける。これはもう高橋留美子うる星やつらではなく、押井がそのキャラ設定のみ生かし好き勝手に描いたうる星やつらであり、うる星やつらを電撃を出す宇宙人が盆暗男を追いかける話だろ?ぐらいにしか知らない方でも充分楽しめる作品になっている。

うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー [DVD]

うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー [DVD]