彼の手にはペンを、私の手にはハリセンを。

彼の精神はもう限界のようでした。
彼が仕事を辞めて覚えた事は、ニコニコのコメント表示のいろはと、若干速くなった自己流のタイピングぐらいです。
私は、彼が寝ている隙を狙い、パソコンから彼が一ヶ月前から着手し、今では既に書き上げている『【新釈】ハルベリー・メイの十二歳の誕生日』を引っ張り出しました。
これは、彼が将吉さんの『ハルベリー・メイの十二歳の誕生日』を読み、「つまらんから、俺が書く」と吼えろペン炎尾燃のように粋がり、著作者を無視して書き直した作品です。
彼曰く、俺の作品は駄作中の駄作。
私は「評価は自分でするものじゃないわ。他者にされてそこ意味があるのよ。手塚治虫も「頑張って描いても駄作は駄作、適当に書いても売れれば名作」と言っていたわ。あら、それは藤子不二夫だったかしら」といった所で、彼は鼻で笑うだけでした。
それなので、私は勝手にこのインターネットにアップします。
これを知った彼は烈火のごとく怒り狂い、私をこの世にある罵詈雑言を用いて詰り、言い終えた後、「もうお婿に行けない、世間に顔見せする顔が無い。きっと世界中が俺を嘲笑い、バカにして後ろ指を刺さられ、道行く女子高生にはチョキモとか言われる」等と言うでしょう。
さすが、滝本竜彦さんを師匠に崇める男です。
しかし、そんな事を恐れていてはきっとこのひとは何も出来ない人間になってしまいます。
それではご覧ください。(文字数を数えてみると原稿用紙60枚もの長さになってしまったので、ブログ上アップは大変だと思い、アップローターに投げておきます)
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org2983.zip.html
砂糖菓子のような甘い感想を頂けると彼は大いに喜びます。
トウバンジャンのような辛い批判や忠告を頂くと彼は死にそうになりますが、
彼の為と思い皆さん、トウバンジャンを山盛りに盛って下さい。