握り返す手が無かったら、

元来「恋愛モノ」が嫌いではない私です。
ただ、流行モノが嫌いなだけです。


id:hachi_gzk』さんのブログで紹介されていた『かたわ少女』*1をちょっと調べてみたら、妄想が広がって広がって涙が出てきた。


『かたわ少女』とは、同人サークル絶対少女の同人誌に書かれた1枚のコンセプトアートが元に海外の有志が製作しているヒロイン全てが障害者のギャルゲーです。たぶん、ただ完成していないと思われます。
「盲目」や「聾」「火傷」「義足」に「短肢」を持つヒロインと主人公の物語らしいですが、まず日本では販売も製作もされないでしょう、日本文化は昔も今も「臭いものには蓋」といった感じに、デリケイトな問題には乗り気ではありませんし、障害者保護団体が「ギャルゲー」という一言でネガティブな印象を持ち反対視するでしょう。


私は、昔から障害を持つ方との接し方が分からない人間です。今は『困ってますと、一言でも言ったなら迷う事無く助けよう』と取り決めをつけてますが。昔は、障害者の方に対して過保護的な行動をとるのも相手に失礼だし、かといって、「全て自分でやれ」と突き放すのも人道的でないと悩む時期がありました。
これを書いていても、この涙が「安い同情」なのか「五体満足からの慢心」なのか「愛」なのか「救いたい願う気持ち」なのか「侮辱」なのか。分からず不安定です。


外見的な障害を持つ人も大変ですが、社会的な障害を持っていたり、精神的な障害を持つ人も多く見てきて、きっと完璧な人間なんていないと分かっていますが、それを分からない人もいて、差別があって、それは乗り越えられない壁なのに、「努力していなかったから」と過去を馬鹿にする人もいて。そんな言葉に負けないで頑張る人もいて。誰かの言葉曰く「醜く美しい世界です」


まぁ、私は比較的普通な人間だと思い込んでいるので、(例え誰が何と言おうと)
あわよくば、無事に『かたわ少女』が完成する事を祈りつつ。そして、差別は無くならないから、多くの人が違いを認められるように寛容な心を持てるように成れたらいいと思います。もちろん、私もそんな心を持ちたいと思う一人です。