ひぐらしのなく頃に

あらすじ:昭和58年、東京から雛見沢村に引っ越してきた前原圭一。慣れない田舎暮らしに戸惑いつつもクラスメイトの竜宮レナ園崎魅音北条沙都子古手梨花と楽しい学校生活を送っていた。
しかし、ゴミ捨て場で出会ったフリーのカメラマン富竹ジロウから村の黒歴史を聞かされた事から世界が歪曲する。


感想:アニメの実写化は高確率でこける事は映画ファン・アニメファンの中では周知の事実だ。
この作品も鑑賞前の私はそう思っていた。
まぁ、鑑賞後もその思いは変わらなかったのだが。
酷い出来はなかった。
アニメの実写化は大体監督・スタッフがオリジナリティーを求めてアニメの世界観を損ねてしまう事が大きな問題だが。今作はそれなりに原作に忠実に作りつつ、「鬼隠し編」と「綿流し編」の混合というシナリオによって原作のストーリーも致命的なオチも知っている私もそれなりに楽しめた。
鬼隠し編においては、原作の回答が「アレ」なので、そこを知る私は「何故にこんな糞推理(推理と呼ぶほどのモノでもない)が待っているのに真剣に見なくてはいけないんだ」とそのジレンマが強く映画自体の印象を自身で下げてしまった事が残念である。


かといって、何も知らない人が観にいったらきっと「ひぐらしのなく頃に」に於ける恐怖。隣人がある日豹変して自分に牙をむく恐怖を映画という短い時間では表せていないので、原作並みの恐怖を味わえず何だかよく分からないホラー映画だった。という感想しか得られまい。


ともかく、
原作やアニメ・ゲームを視聴・プレイ済みの客専門の映画だった。