言葉に出来ない歯がゆさと、

俺は人を励ます事が苦手だ。
「頑張れ」とか「ドンマイ」とか「生きていればいい事があるさ」とか、そうゆう台詞を吐けば事が済む場面でいつも「コレが正解?」と考えてしまう。
励ましたり、慰めたりする行為は、自分が不遇の立場にある相手の心境になり、相手の欲しがる希望的な言葉を言う事であると想う。
さすれば、まず自分が相手と同じ心境になる事が無理だと気付く。テレパシストや相手と同じ人生を生き、同じように同じ経験を積んでもいない限り、相手の悲しみや悔しさを完全に理解できない。(完全に理解しなくてもいいのだけど。俺は本当に心の底から励ましたいと思うから完璧を求めてしまう)
つまり、俺は相手の欲する励ましの言葉が分からないのだ。
AVGのように

  • 頑張れよ
  • 俺がついているじゃないか
  • 次は成功させようぜ

となっていれば、運や前後の流れから相手の求める言葉を探り出す事が出来るだろう。
しかし、現実は違う。数千個の励ましの言葉から相手の求めるもっとも効果的な言葉を選ばなければいけない。
さもしないと、相手は完璧に励まされたりしないのだ。相手は悲しんだままなのだ。


しかし、もし相手に贈る最善の言葉が見つかっても「所詮は対岸の火事」だと驕ってしまっている自分の存在に自己嫌悪になる。当たり前なのだが、その当たり前がとてつもなく偽善に感じてしまう。


考え過ぎだと言われればそれまでで。いい気になるなと言われれば反省するしかない。


今日の本題。
俺は大勢の人間と仲良くする事が苦手だし、人と仲良くなるとその人とばっかり仲良くなろうとするボーダレスっぽい性格なので、人見知りであまり積極的に友人を作ろうとはしない。
その為、社交性を現実よりも必要としないネット上でさえ友人と呼べる人は少ない。(相手は俺の事をなんとも思っていないかもしれないが)
そんな俺のこんなどうしようもないブログをキッカケに知り合った友人(知人?)の一人に「hachi_gzk」さんがいる。年齢も同じで、同じフリーターの彼なのだが。現在父の借金の問題で四苦八苦らしいhttp://d.hatena.ne.jp/hachi_gzk/20081029
この記事を読み、俺も僭越ながら何かしらの言葉を送ろうと試みたのだが、何一つ現す事が出来なかった。
決して、悪い意味で『無い』のではないのだ。
あるのだが、言葉に表したらどれも白々しくて「対岸の火事」を気取っている自分が文字の影からひょっこり顔を出すような気がして、どれも現状にもっとも適した言葉に思えないのだ。
さすれば、借金問題を解決に導くようなアドバイスやHP紹介、弁護士の斡旋をすればいいのかと思ったが、それは誰も出来る事で(現に数人の方がそのようなアドバイスを送っている)、俺らしくない。
俺なりにどうすればいいのか? そもそも俺のような人間は人を励ますに値する人間なのか?
考えるほど泥沼に足を踏み入れるような気持ちになった。
とにかく、生きて欲しい。
これは励ましではなく俺の願いなので彼が放棄して死を選んでも咎めない。
しかし、俺は生きて欲しいと自己中に対岸から願う。










なんか本当にすいません。