凶人日記

先日のブログ以降、誰にも救出される気配が無いのは、ひとえにこの事実があまりにも突飛過ぎてこのブログをご覧になった方が「またまたそんなアホな事を言ってぇー、もうしょうがないなぁ。拍手だけしとくよ」と呆れてしまい、事の重大さを理解されなかった事に問題があったと思い、この『中二病島(病棟?)』の現状を今日はお伝えしたいと思います。
前回書いた通り、この『中二病島』は、日本列島から遠く離れた孤島であり、そこに住む人間は、『中二病』を患った僕らとそれらが島から逃亡しないように監視する看守によって成り立ってます。正確には、医師や『中二病島』で製作された製品や日用品・食料を本土から運輸する人間などがいるそうですが、私はまだ見たことが無いので不確定です。
そして、患者は島で何をするかというと、例を挙げるなら刑務所と同じようなモノで患者だからと言っても病室のベッドで一日中ねんごろなどではなく、日の出とともに起き、病棟内の清掃を行い、朝食、各自5,6人の班に分かれて作業、昼食、昼休み(一時間)作業、夕食、入浴、就寝。と言った具合です。娯楽は特にありません。ゲームというよりTVがありません。


そんな日々の中で、患者がどのように暮らしているかお伝えしたいと思います。
私と相部屋のXさんは、歳は20代後半で髭もじゃの道を歩いていたら確実にホームレスと勘違いされる風体の持ち主です。
私がこの部屋に始めて連れて来られた時、戸惑う私にXさんは私にボールペンを見せると高く放り上げました。物理法則によってボールペンは床に落ちその衝撃で二つに割れ中の芯が飛び出ました。そして、Xさんは口を開きます。
「このボールペンは俺が空に投げた時に、自分は飛行していると思っただろうか? それとも浮遊していると思っただろうか?」
突然の意味不明の質問に目を丸くしている私にXさんは言葉を重ねます。「それともあれか、落下してると……」そしてニヤリ笑顔。
その時、私はこの人が重度の中二病だと理解しました。そうでなければ、いい歳の大人が意思を持たない無機質の感情を考えるなんてありえません。私は彼に合わせて少し言葉を溜めると、砕けたボールペンの欠片を掴み上げ、小バカにしたように鼻で笑うとこう言ってあげmした。
「僕はきっと『落ちた』と思うよ。こんな姿じゃ『堕ちた』としかいえないじゃないか」
Xさんはその言葉を聞くと僕の肩を叩き部屋にある日用品やベッド・病棟内のルールを教えてくれました。
どうやら、仲間だと思ってくれたようです。


この島には、このように中二病患者がたくさん生活してます。
誰でもいいです。早く救出してください。または人権保護団体に密告お願いします。




くそ、看守が起きそうだ……。