ターミネーター4

あらすじ:スカイネットの暴走が現実として起こってしまった近未来。レジスタンスに属するジョン・コナーはスカイネットへの反撃に出る為に策を練る。その頃、人間と機械のハイブリット、マーカス・ライトは記憶を無くして荒野を迷走する。


感想:
もはやターミネーターではない。イーグルアイ2かと思ったよ。(どっちも機械の反乱がテーマだから仕方ないけど)
ターミネーター1では、未来から来たターミネーターと戦うサラ・コナーと未来から送られてきた人間カイルの話。
2では、子供を守るために戦うサラ・コナーとシュワちゃん
3は無かった事にして(俺も覚えてないし)
4では、何故か近未来。
未来から来る未知のターミネーターが現代を暴れまわる恐怖もなければ、誰かを守る強さを表す事もない。荒廃したFPSのような世界で、「くそぉ、スカイネットの奴らめ!!」「人間ちょーうぜ」と争うのみ。くだらん。
なによりも下らなかったのは、字幕翻訳にてスカイネットの機械達を、「マシーン」という言葉で表している所、
「機械」でいいはずなのに「あいつ等、マシーンは血も涙も無いぜ」的な字幕が出る事が、スカイネットの機械達を「マシーン」という記号を用いて、一つの生命のような印象を持たせている点がおかしい。
そうなったら、もはやこれは人類の戦いではなくて戦争じゃん。
最後の「人間と機械の違いは……」うんぬんのくだりを生かす為にあえて「マシーン」と表しているのだろうけど、本当にスカイネットを滅ぼそうとしたら「マシーン」じゃなくて、「機械」の方が壊しやすいだろ。



余談(ネタバレ)。
最後のジョン・コナーが喋る。
「人間と機械の違いは、心の強さだ」というシーンがあるけど、
命令の為に、溶鉄を浴びてもジョン・コナーを殺そうと動くターミネーターの限界知らずの行動力だって、ある意味「心の強さ」なんじゃないの?