東のエデン(TVシリーズ分)

あらすじ:大学生の森美咲は、アメリカで出会った素っ裸に拳銃と携帯電話を持った男とホワイトハウスの前で知り合う。男の持つ携帯には電子マネー100億円と代金を支払う事で願いを叶えるコンシェルジュが付いていた。


感想(ネタバレ):
全11話、特に最終話を観て思い出した有名なコピペ↓

1よ、お前みたいな奴をみると、あの日のことを思い出すよ。
2001年8月25日。2ちゃんが本格的に閉鎖になりかけた日だよ。
転送量が多すぎて、費用が月700万もかかってるって発表されて、「数日中に閉鎖」って予告されてさ、
その日のうちにあっちこっちの板が封鎖されてた日だよ。
あのときのUNIX板の住人、カッコよかったんだぜ。「総力を結集」ってのはまさにああいう状態だよ。
転送量を1/3に削減しないと閉鎖、ってもんだから、新しいプログラム組んでさ、
そしたらほんの何時間かで完成したんだよ。それが聞いてくれよ、目標は1/3だったのに
1/16まで圧縮に成功しやがったんだよ。職人技なんてもんじゃねえよ、神技だよ。
でもよ、そうやって頑張る人がいた一方で、「ボクの肛門も閉鎖されそうです」とか駄スレ立ててたバカも
いたわけだよ。ちょうど、今のお前みたいでバカな奴だったよ。
だからよ、俺たちは総力を結集して、お前のバカ度を1/16に圧縮しようと思うよ。
ま、圧縮後でもお前のバカ度はこの世に生かしておくことのできないレベルだけどな。
要するに俺らの力を結集してもお前を助けることができないってことだ。
わかったら、まわりに迷惑をかけないようにひっそりと死んでくれよな。

これが真実か嘘か知らないが未だに2ちゃんねるはちゃんと機能していて、ひろゆきは賠償金を払わずにいる現状からすれば、危機は回避したと思う。


何故に、こんなコピペを思い出したのかというなら、最終回でのミサイル回避方法である。
日本各地を標的としたパトリオットをどう撃墜するか。主人公滝沢は、二万人のニートに答えを求め、メールで回答を寄せる。そして、その二万通のメールの中からもっとも効果的な提案をジュディスが選び実行する。


発言力や決定力のない日本人は、匿名性で力を発揮する民族かもしれない。「発言には責任を持とう」と小さい頃から言われて育つが、その『責任』という言葉はありもしない大きな足枷となり日本人の発言を抑制しているのではないか。責任無しに発言する事は傲慢だと言う、子供のダダだと言う。しかし、匿名性が保たれている((ネット上に於いてはそれはもはやマヤカシであるが))から、自分が何処の誰か分からないから、言える思いや真実や発言もあるのではないか。その後腐れない意見が世界を変えるキッカケになるとは思えないだろうか。
僕は東のエデンにおいて、主人公滝沢が2万人のニート指差し「あいつらは直列に繋いでやれば、結構なポテンシャルを発揮する」と言った。現に最後では2万人のニートは日本を救う。二万人の中の一つの誰かのアイデアではなく、二万人の人間が考えた方法によって成功する。無駄な人間はいない。誰かが思いついた夢物語は、思いついた人間が叶える力を持たなければ、誰かが引き継けばいい。
『民主主義』や『自己責任』では、叶えられない世界の創造をこのアニメでしったように思えた。



11月から劇場版も始まるようなので、そこら辺を期待していこうと思う。
24話くらいTV放送して、劇場版でもよかったように思えるが……。
ともかく、今季最高に面白いと思えるアニメでした。