侍戦隊シンケンジャー 銀幕版 天下分け目の戦&劇場版 仮面ライダーディケイド オールライダー対大ショッカー

ネットでの噂、「仮面ライダーの映画なんて観ている人間はおっさんばかりだから」に安心して、鑑賞に行ったら、夜7時なのにお子様だらけでちょっと気まずかった。

侍戦隊シンケンジャー 銀幕版 天下分け目の戦

あらすじ:腐れ外道衆『アブラメ満腹』とその兵1万人が現代に現れる。打って出るシンケンジャーだが圧倒的な戦力の差にジリ貧状態に。そんな時、初代シンケンレッドが使っていたというシンケンディスクの情報が入る。
感想:
30分という短い時間ながら、初心者でも分かるように出来るだけ最初のナレーションで舞台設定を説明しつつ、序盤から苦戦という意外性を持ってきている点や、下手に新キャラを入れずに手持ちのカードをうまく使っている点がとてもよく出来ている。
内容も初代シンケンレッドにあまり喋らせず、あくまで現代を中心とし現代と過去の力を合わせて勝利という流れも満足。
ただ、初代シンケンレッドと現代のシンケンレッドへのシンケンジャーという役目の受け渡しをもっとちゃんとやってくれれば、初代が活きたのではないかと……。そんなことをすれば、30分では持たないから仕方ないか。
ともかく、凄く纏まっていて充実した内容。CGを使った大量の外道衆と五人のシンケンジャーの戦いは中国映画みたいで圧倒的。


劇場版 仮面ライダーディケイド オールライダー対大ショッカー

あらすじ:自分の居場所を探して世界を旅する門矢士。訪れた世界にて士を兄と呼ぶ小夜が現れ、門矢士はこの世界が自分の居場所だと気づく。
感想:
全てのライダーが集まるくせに一時間しか無いのだから、全てのライダーについて触れる事は出来ないし、平成ライダーなんて殆ど*1主人公は売れっ子俳優になってしまった手前、変身前が無い事は仕方ない。内容がTVシリーズから見ている自分とすれば、首をかしげる点が多くてちょっと残念だったが、そんな不満点を吹き飛ばすほど後半の全ライダー対大ショッカーの戦いは豪華。全てのライダーが並ぶ見た目もそうだが基本個人戦のライダーが助け合う姿は感動。
ガクトのライダーマンもガクトの(ファンとしての)熱の入った演技には関心した。全てを奪われてッ絶望する士への夏みかんの「私の世界に逃げ込まないでください」も感動したし、いずれは戦う運命でありながら士の戦いを応援してオロナミンCを渡すユウスケの姿も感動した。というか、TVシリーズに対してユウスケの出番が多かったなぁ。2倍以上は働いていた。
本当に良い映画だったけど、鳴滝さん・キバーラの説明や必要性が無かったり、初見者にはちょっと分かりづらい点が多かった事が残念かな。


あぁー、もう一度大金かけて2時間半くらいの全ライダーが集まる話作ろうよ!!
このままTVシリーズを来週終えて終わりじゃ勿体無いよ。



総括:
シンケンジャー仮面ライダーディケイドも知らない友人二人を連れて見に行ったが、友人二人はそれなりに満足してくれた点を取れば、子供向けに作った映画なのだから当たり前といえば当たり前だが分かりやすい映画だった。ストーリーの簡潔さを持ちながらも伝えるべき点をちゃんと内包していた。
シンケンジャーでは、TVシリーズの一話を豪華にしたような印象を持ち、ディケイドでは一度しか出来ないお祭にスタッフが全力投球した内容、お子様だけではなく仮面ライダーを見て育った大人にも満足してもらえるように作り上げた感ありました。
「CG映画があるのに特撮って」とか「戦隊モノや仮面ライダーって子供が見るもんでしょ」という人達、一度観てみろって面白いから。

*1:あくまで殆ど