「空の境界」伽藍の洞

あらすじ:両儀式直死の魔眼を手にするまでの話。


感想:
TYPE−MOONファンの方からTYPE−MOON作品に於けるファン層の傾向をお聞きしました。
曰く、TYPE−MOONファンの方の年齢層は十代後半から二十代が一番多くあまり変動が無いらしい。それは、十代後半で知り合いTYPE-MOON作品に嵌るが三十代も近づく頃にはTYPE−MOONを卒業し、それまでのグッズや作品を売り払い、その売り払った作品をTYPE−MOON作品に嵌り始めた十代の年頃のファンが買うという流れがあるらしい。ぐるぐる回っている循環型。
飽きる理由は、現実的になったのか、単に興味がなくなったのか、代用品が登場したのかそれは人によって違うと思われるが、TYPE−MOON作品が若者に好まれる作品である事を評している事実であると思う。


そんで作品の感想。
毎度の事ながら空の境界はやっぱりそんなに面白さを感じない。
これは現代には中二病全開のアニメや漫画が溢れかえっている為である。そんな作品を月9ドラマよりも多く見聞きしてきたために、それのある意味元祖である奈須きのこ作品に驚きや新鮮さを感じないのはもはやしょうがないの一言であります。芸術だと模倣品と本物は全く違うオーラというか凄みを感じる事が出来るが、これは模倣品の模倣レベルがスーパーK並なせいもあるし、原作は小説な訳だからそれのアニメでは凄みを感じられない為もある。
内容といえば、あらすじに書かれたとおりに両儀式直死の魔眼を手に入れ、蒼崎橙子と知り合う話。
「人間は内包していた人格が死んでなくても、常に心に穴が開いているものでその穴を埋める為に人と交わる(エロい意味だけじゃないよ)」と思いますが、それはアレですね、私の蛇足ですね。
後は、橙子さんが敵と戦うシーンで、

式「お前が何とかしろ」
橙子「御意。(呪文詠唱)」
――敵が燃える。

というシーンで私的には、

式「お前がなんとかしろ」
橙子「御意。(懐から拳銃を出す脳天に打ち込む)」
式「(驚き)魔術師が拳銃使うのか?!」
橙子「これも現代の魔法の一つさ」

という流れで橙子が本当に魔術師かどうかをはぐらかせておく方が今後の話の流れを持ち上げるというか、ふくらみを持たせる事が出来たんじゃなかろうかと……はい、蛇足です。



まぁ、ラストにアーカードが出てきたので次回から面白くなりそうな予感がビシビシします。
アーカードですよ!アーカード!!(正確にはアーカードの登場ではなくアーカード役でお馴染みの中田譲治さんの登場です)