劇場版 機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer-

あらすじ:私設武装組織「ソレスタルビーイング」の力によって世界に平和が訪れた世界に、突如現われた地球外変異性金属体(略称:ELS)の襲来によって、人類とELSとの戦いが始まる。


感想:
最初に注意
自分はガンダムをまるっきり知らない人間なので「てめぇー的外れなこと言ってんじゃネーぞ」とか「それはTVシリーズで解決済みだ」とか言わないで下さい。
あぁ、ターンAで主人公が月に行くまでは観ました。

機動戦士ガンダムと言えば『人類対人類の戦い。そうゆう人間同士の善悪が付かない戦争が深いんですよ』って、ガンダム芸人がTVでガンダムを紹介していて、「ほぉー、だからガンダムって人気があるんだねぇ」と感心していたのですが。この映画は人類対宇宙生命体という図でその芸人さんが言っていたガンダムの良さをぶっ壊していました。そのせいか、私自身も『ガンダム映画』として観に行ったはずが、ELSの登場で「これはガンダムである必要が無いんじゃ……」と不思議に思ってしまい、早々と「ロボットアニメ」と割り切ってみました。そのお陰か、ガンダム知識が無くとも楽しめる作品となっていると思いました。いやでも、出てくる人間が多すぎて人間関係とか2時間という上映時間内で把握は困難でした。
既存のガンダム作品にはない『人類VS宇宙生命体』という話は、ガンダム作品には目新しいですが、ロボットアニメには腐るほど存在しています。そして腐るほど人類と宇宙生命体との戦いが行われてきた訳ですが、その数多の戦いを見て今作を観ますとガンダムとしては画期的な展開も、ロボットアニメとしては幾分力不足な内容でした。
監督が終始いろいろなキャラクターを使って伝えようとしていた『対話』というメッセージは良く分かるんですが。


演出なんですが、
ガンダムの宇宙での戦闘シーンというのは、普段からあんなにゴチャゴチャしているものなんですか。画面の背景にビームが乱れ舞い敵や味方の機体がゴチャゴチャいて見せようとしているメインの機体の動きが良く分からんかったのですが。いや、混戦していると思わせたいという気持ちは分かります。
後、機体→パイロットの顔アップ「これでも食らえ(そんな叫び)」→機体からビームの一連の流れって戦闘シーンにおいて邪魔じゃないの。機体→声のみ「これでも食らえ」→機体からビーム。の方がガンダムの動きが見せれていいんじゃないの。または某TVゲームみたいにワイプ(もしくはカットイン)で搭乗者の顔が出るとか。所詮、アニメなんだからワイプがあってもいいじゃん。
後、スト魔女みたいにロングは3DCGにしてガンダムが常に動いて欲しい。カメラアングルを動かして機体が動いているように見せている感がちょっと……。(一部では機体がCGの場面はありましたけど。全部じゃないと思うのですが)


はい、マクロスでも観とけ!!って事ですね。わかります。


マクロス観とけ」で言えば、戦闘中に盛り上がった場面でもないのに石川さんの劇中歌が流れたのは失笑でした。もっと相応しい場面があると思うし、それこそ戦闘中なのだがらUVERworldのアップテンポな唄を入れたらいいのに。



まぁ、ガンダムにおいてもアニメにおいてもズブ素人の戯言はこのくらいにして。
総括的な感想は、そこそな面白さはあるけど爽快感が無かった。それはもしかしたらTVシリーズを知らない人間だからかもしれないけど。


余談。
自分は、休み時間に「昨日はサッカーやったから今日は野球しようぜ」と効率的に遊びを決める人より、「バット使ってサッカーしたら面白くね?」って言う人の方が好きだった。
この作品は良くも悪くも優秀作。