十三人の刺客

あらすじ:明石藩主の暴虐ぶりに業を煮やした老中土井は暴君の暗殺を決意する。利位の命を受けた旗本島田新左衛門は同じ志を持つ12人の侍集め、参勤交代により帰国途上の斉韶一行を中山道落合宿で待ち構え、襲撃する。


感想:
国の平和の為に自分の命を投げ打って暴君を倒す為に集まり始める12人から、後半の13人の侍に対して敵は200人。多勢に無勢の戦いに宿場町一つを買い占めて作った要塞での知恵を絞った戦略。策が付き13VS130という圧倒的に不利な中でのチャンバラ。流れ出た血が小川を赤く染め、そこらじゅうに転がる死体の中を駆け回り勝機を探す13人。


燃える!!


生きて勝ったとて謀反で殺される事が分かっている13人*1の覚悟。太平の世に生きている実感が持てずに有り余る権力を使い人を殺し犯し続ける暴君松平斉韶。そんな暴君を知っていても役職の為に従う鬼頭半兵衛。三者三様の立場が戦場を駆け巡る。
物凄く面白くてカッコいい映画だった。
街道のいたるところに抜き身の日本刀を突き刺し、その刀を抜いては敵を切り、切れなくなればまた次の刀を抜き敵を切る。あの場面なんかカッコよかったなぁ。松方弘樹さんの殺陣も貫禄があってよかった。昨日観たガンダムに求めていた戦いはココにあった。混戦の中でも主人公格の演技を引き立ててボロボロになりながらも敵を倒そうとする執念。こうゆうのが見たかったなぁ*2
もしかしたら、今年観てきた映画の中で一番よかった映画かもしれない。


稲垣さんの演技も形振りかまわない吹っ切れた演技がよかったなぁ。ちょっと稲垣さんの印象変わった。


もう一度観たい!

*1:一人分かっていない人もいたが

*2:まぁ、実写とアニメじゃ違いますが……