視点(ZEEBRA)


ライトノベルってなんやねん!!


なんて一言で始まる僕のブログ。
一般意見だとライトノベル=中高生が読む小説。剣や魔法が出てくる。難しい漢字が無いため、辞書いらず。内容が浅い。学園モノ。主人公とヒロインが恋仲。カバーがアニメ。電撃とか富士見とかetc.
なんて内容が溢れてきて純文学が一番次にエンタで……下の方でライトノベルと官能小説。なんて言うおバカさんがいますよね。特にステレオタイプの年配。

こんな事言っちゃなんですけど、ライトノベルは一概に良いとは言わないけど、ピンキリだけど

捨てたもんじゃないですよ。

オモロイ作品があることは当たり前ですけど難しい漢字も使う作家は使うし、内容だって恋愛話なんて一部だし、今の時代に剣と魔法の世界なんて受けないからホントに一部作品以外は見当たらないし(その作品だってRPGみたいなストーリーじゃない)
第一、最近の純文学のほうが低年齢化が進んでアホみたいな薄い内容で凡庸な表現、ボキャブラリー貧困さ。はぁ、どうなってるんですか?河○○房さん。


あぁ、今日はそんな事を思ったのは、太宰のグッドバイをまたまた再読したから。太宰治といえば昭和の文豪。日本ネガティブ文学の父。でも、若い人の印象は「難しそう」「硬い内容」(16才の我が弟談)
そんな事無いって、最初から人間失格やら晩年とか読もうとするからダメなんだよ!それで太宰嫌いになるなよ。有名作品だからって読みやすいと思うなよ、まずは前菜を食うんだ。
ということでKobachiお薦め太宰作品というか読みやすい作品は『グッド・バイ』
あらすじは編集者の田島はモテモテのイケメン。だけど、何股もするのに疲れたので愛人と手を切ることにした。ただ逢って「別れてくれ」と一言言って捨てるのは相手が可哀相だってんで、とびきり美人を引きつれて「こいつと結婚する」と、間接的に別れを言うことにした。いろいろ苦労して探したとびきり美人は小汚い部屋に住み、濁声の駄洒落好き、男勝りな怪力女だった。

……あらずしだけ書くとライトノベルぽい。ナンパな男と男まさりな女……。なんだか火曜の10時ぐらいありそうなドラマ。

けど、太宰!
されど、太宰!


なんてぐわいに、みんな好き嫌いは大事だけど印象だけで嫌いになるな。表紙がアニメ絵だって面白いし、表紙がよくわからない印象派の絵でも、こんなナンパな作品だってあるんだぞ。
と言った主張です。

あぁ、グッドバイは未完です。(太宰が亡くなったから)すげー中途半端に終わってます。そこを注意してください。