あなたが人を裏切るなら僕は誰かを殺してしまったさ(サンボマスター)

毎度毎度、ダラダラしていたら人生なんてあっと言う間に終わってしまいます。
だから、今日は昼頃に起きて、ラジオを聴きながら音速拳(グラップラーバキ参照)の練習をしていました。長年の問題点であった腰の回転は引き手を回しながら戻す事により解決しました。これでおいらは花山だって怖くないぜ!
夕方、群馬特有のからっ風が強く吹きすさむ中、書店に立ち読みに意気揚揚と出掛けました。強風なんておいらには関係ありません、だっておいらには最強の音速拳の使い手になったのだから――。
そんなこんなで書店にて漫画を読んだり、新刊本をペラぺラ。TERIYAKI BOYSを試聴して、トラックが外国製だとウハーがキツイなぁ…。なんて思ったりしていたら、
突然、大学の友人にばったり遭遇。
「あっ、久しぶり元気?」
「うん」
「なに、バイト帰り?」
「そうそう」
「そうなんだ」



「………」
沈黙。
まぁ、こんな所で急に会っても話す事ないよなぁ。どうするっかなぁ?


「あっ、おれそろそろ帰らなくちゃ」
と、おいら逃亡。
原チャリの止めてある駐輪場にイソイソと逃げ込むと、おいらの原チャリを茶髪のイケメン集団が囲んでる。別に原チャリに悪戯するような気配はないけど、なんだか近づきがたい空気が……。どうする俺?相手は三人、野ブタに出ている修二みたいなヤツを音速拳で圧殺しても、まだ二人。仲間を呼ばれてはいくら音速拳でも太刀打ちできないし、ここは一つアレしかあるまい!!!



戦術的敵前逃亡じゃ!!


ということでまたイソイソと横のハードオフに買うものもないのに突入&時間潰し。
ショーケースに飾られた25万のロレックスを物欲しげな顔して眺めていたら、見知らぬおっさんに「あれロレックス?(値段)高いよねぇ?」とまるで長年の友人に話し掛けるようにフランクに話し掛けられました。急な問い掛けにおいらはただ「あぁ、そっすね」の一言。これでおっさん満足だろ?と思いきや、また「高いよね?」
わ、わかってるーちゅーねん!!
なんだ?俺に買ってほしいのか!?この所持金1500円の俺に推定年齢40代のお前がおねだりか!

とは言えず、
「そうすっね!」の一言を返しました。

その後、店のなかにいるのが辛くなったので何も買わず店を出ました。
夜になり北風がより強くなる中、夜道をとぼとぼあるきました。あぁ、もうイケメンよいなくなってくれ。いや、家に帰れって意味じゃなくて存在よ無くなれ!もう、おまえらの俺中心的な考えはコリゴリなんだよ。はよう、バカ女といなくなれ。なんて怨恨込めた考えを夜道に吐き出しながら歩いていると心無し風が強くなり――。
そうさ、俺は最低の人間と開き直って駐輪場に向かうとイケメンの姿はなく、ポツリとおいらの原チャリが置かれているだけ。いら、奴らのことだおいらの愛しい原チャリに何かしらの悪戯を…。と原チャリチェックをしましたが、特に変な点もなくパンクもタバコの焦げ跡もなく……。

あぁ、よかった。愛しいお前に何かあったらおいら死んでたよ。

と、なぜか溢れた虚しさを紛らわすように笑いながら家に向かい原チャリを飛ばしました。

どこからか「寂しくないの?」と聞こえましたが、まぁ風の声か幻聴でしょう。

「寂しくなんかないさ!!!」