ハッピーエンド

ジョージ朝倉『ハッピーエンド』を読みました。
島ショーコという、作者によく似た漫画家の半生を描いた漫画(後書きで作者は主人公と関係ないといっている)
最初のページに「19歳の時、マンガ家デビューしました。(中略)私には夢なんぞ無く、ついでに言うと想像力も創造力も無く発想も貧困で……」
あぁ、この人も……と深く同情。
ショーコは友達のアキラ(女性)が大好きだが、レズ気が無いので困っていて、そんなショーコと、オナニーをクラスメイトに公開して引きこもったケンジとおバカ女のマリエの超個性派三人が中心に話が進むがケンジとショーコの絡みは少ない。
友情や愛や青春を軽やかに繊細に描くジョージ朝倉は凄いなぁ。280ページくらいある長編だけどスラスラ読めて読み終えたときの爽快感は気持ち良かった。
女性漫画家の描く恋愛妄想がひどくて嫌いだけど、ジョージ朝倉は違うなぁ。昔読んでいた最新作平凡ポンチも面白かったけど、こっちもいいなぁ。
PS.
この本を取った理由はある友人が「ハッピーバースデーとう本は面白くて泣けるよ。お薦めだから読んでみて」と言われたことを、眠くてウツラウツラしながら聞いていたせいで、聞き間違い。「おっ、あいつが言ってた本はこれか?!」と手に取り間違い買い。でも、ある意味よかった。良き間違いだ。

ハッピーエンド (KCデラックス)

ハッピーエンド (KCデラックス)

友人が薦めた本はコレ↓
ハッピーバースデー

ハッピーバースデー