お母さん落し物ですよ。

『おいらは今敏が大好きなんだよ!!!!!』
すいません。こんな宣言から始まって。
昨日、深夜にBSにて、カーリングの美女選手でも見て現を抜かそうと思ったら、『東京ゴッドファーザーズ』がやっていたので視聴。
今敏作品は妄想代理人で人の絶望をおいらにフォーユーしてくれた大好きな監督なのでじっくり見ているとコレが面白い。
捨て子を拾った元競輪選手?のホームレスとオカマ、家出少女が捨て主の母を捜して子供を送り返す物語。
これがまた面白いんだ。出てくる人間みんなバカでかっこ悪いんだけど必死に生きているわけよ。これがさ、大げさな事を言うと黒沢明の作品の匂いがするわけ。もちろん、アニメだから実写とは違うけど……。
必死だから失敗するし、人を疑うし、諦めもするんだけど。そこで赤ちゃんが優しく微笑むたびに演者は考えをリセットしてまた生み親探しを再開するのね。
妄想代理人で後味の悪いというか『人間って汚い』と繊細な女子高生のような気持ちを植えつけてくれたけど、今回の東京ゴッドファーザーズでは希望やね。生きる希望をくれたよ。そして子供が欲しくなった。ガキ嫌いなおいらが欲しくなるってすごい事よ。
とにかく見てください。
おいらは千年女優を借りたいと思いつつ、35円しか入っていない財布を睨んでします。