猪木対馬場

久々に「グラップラー刃牙 外伝」を読む。
アントニオ猪木そっくりな猪狩完至とジャイアント馬場そっくりなマウント斗羽という二人のプロレスラーの対戦を描いた外伝。
なぜにこれを読み返したかといえば、昨日の色川武比大の本に出羽ヶ嶽文治郎という相撲取りがジャイアント馬場そっくりの人生を送っていたので再読。文治郎も体格がよく、生まれながらに道行く人から好奇の目で見られ、闘争を望まない温厚な性格なのだが図体から相撲取りしか選べなかった。マウント斗羽も同じように描かれていた。
切ないね、その人並外れたスター性を凡人は羨望するけど、本人からすれば望まざる才能であり目の上のたんこぶなんだね。そう思えば、才ある者はその才に喰われて、全うな人生を送れなかったという伝説も多く聞くよね。
さすれば、凡人こそ幸せなのか天才こそ幸せなのか分からんね。
まぁ、『無いものねだり』なんて言葉で表せばそれまでだけど……。


名言。

ひとり、すごい。
ひとり、だいじ。
みんなひとり。
大丈夫。
生きる、楽しい。
ひとりだから!
                  キーチ


PS.
昨晩から明け方にかけて三時間ほど電話にて元カノと会話。
「寒い日は人肌が恋しくなりますね。いや、独り言。でもね、あぁ、寒いなぁ〜」
と、凄く遠回りに縁戻しの工作をしたら、
「あはは、そうだね。それより聞いてよ。最近すっごくカッコイイ人に出会ってね……」
と延々とその男の素晴らしさを語られた。
寒さが増した。
ので、マクラを抱き締めた。
アホやね。
そうそう、携帯がまた通話料を払わず止まった。
世界から隔離された。
孤独大事でも寂しい。