ファイナルアタック・シンドローム

WBCの決勝戦を見る為早起きして朝から沐浴。身を清めて神聖なる決勝戦を見なくては!!!
と、気張っていましたが、試合が始まれば一回表から日本が4点取り、5回にまで見ていましたが、6−1となりもう一方的な試合に思えて観戦を中断して昨日撮ったラジオを聴取。
ラジオパーソナリティーの話によると、なんでもFF12が凄いらしいとの事。確かにあのゲームは僕的には全く食指が動かないが、世界的には何万本という凄い売れ行きだし、たまに流れるCMを見てもそのCGの綺麗さにはウットリする。
食わず嫌いはいけない。
そう、実地調査だ。
と、購入した近所の友人宅に向かう。
さぞかし素敵なストーリーで、素敵なキャラクターが縦横無尽に活躍する今世紀最大の物語なのでしょう。と心躍らせて友人宅到着。
小学生以来の友達のプレイするRPGを横で鑑賞、たまに口出しを行う。
説明書を読む。
ソフトのパッケージを隅々まで見る。
ゲームシステムを友人に尋ねる。
見ることに飽きる。



ただ、このFF12の感想を書いても仕方ないので、kobachi劇団を作って感想を書きたいと思います。



出演者。


ポーション飲みのムーミン

タバコ呑みのウサギ。


開演。


ウサギ「ムーミンさん、最近FF112が流行っているけどソレって実際面白いの?」
ムーミン「最高だよ、なんせ制作費もべらぼうに掛かっているし、音楽は葉加瀬太郎。挿入歌は≪アンジェラ・アキ≫が歌うんだ!!」
ウサギ「……あの、その、僕の無知がいけないんだけど、その≪アンジェラ・アキ≫って誰?」
ムーミン「それは……お、教えない!!!そうゆうことは自分で調べてこそ意味が在るんだよ。昨今では新聞や雑誌に限ったペーパー媒体以外でもTVやインターネットといったものがあるんだから自分で調べなよ。ただ、一言言っておくけど僕はアンジェラ・アキの事を凄く知っているよ」
ウサギ「……はぁ」
ムーミン「と、とにかくゲームだよ。ゲーム内容を説明してあげる」


――鑑賞。

ウサギ「僕、ネットゲームとか良く知らないんだけど。FF11ってこんな感じだったよね」
ムーミン「えっ!?あっ、あぁ、そうゆう見方もあるね。確かに今回のゲームは戦闘シーンとマップ行動に境目が無いからね」
ウサギ「あの。これってFFシリーズに見えないんだけど……」
ムーミン「バカ言っちゃいけないな。これが新しいFFのスタイルなんだよ!!君もやってみれば分かるよ」
ウサギ「……それならFF11をやればいいんじゃないの?」
ムーミン「…………」
ウサギ「もっと言えば、これをやって面白いと思った人はFF11をやろう!という企業戦略が見えるんだけど……」
ムーミン「そ、そんな事……な、ないと、思うよ……」
ウサギ「もっと、FFらしいゲームが欲しかったな。これって往年のFFファンを裏切った結果なんじゃないの?新システムのライセンスシステムだってFF10のスフィアシステムの二番煎じじゃん。お金だってクエストクリアしないと貰えないし。サブイベントがそんなに充実しているって事はストーリー性が乏しいって意味だよね。それにキャラデザどうよ、外人に向けて作ってます、あと萌えとか入れて『幼なじみ属性』とか『うさみみ』でお前らオタクは萌えてるんでしょ!?みたいな開発者側の思惑が見えるんだけど。あぁ、クソゲーだなこりゃ。とっととWBCの決勝戦にチャンネル変えようぜ疲れちゃったよ」

ムーミン「……ちょっとウサギさん。落ち着いてよ。そうだこのジュース上げるから」
ウサギ「あん、ジュース?随分高そうなケースに入っているな。こりゃさぞかし上手いジュースなんだろう」
ゴクゴク(ポーション飲む)

ウサギ「ぐ、ぐはぁぁぁぁ……。な、なんじゃこりゃ!?こんな毒薬を健全な一ウサギに飲ませていいと思っているのかよ。こりゃ殺人未遂だぞ。こうなれば警察に通報してやる。お前なんか逮捕されればいいんだ」
ムーミン「無理だよ。これは正規のルートで販売されていた正真正銘のただのジュースなんだから。君は言ってはいけない事を言ったんだ。このゲームはクソゲーではない。みんなが、世界が待ち望んだFF最新作。間違ってもクソゲーなどと……」
こうして、FF12は未来永劫名作と呼ばれる事になる。これを見た君がもし「クソゲー」などと言おうものなら月の無い夜道に気をつけることだ。なぜなら、いつも君の背後には青い瓶をもった工作員が潜んでいるから。



閉幕。


なにこれ?!