クリスマスにテロル

佐藤友哉クリスマス・テロル
読了。
いやはや、何故にお前は本を読むんだと尋ねられれば、種々の理由はあれど本質的な根源的理由となれば唯一つ、『頭が良くなりてーんだよ』と、いう欲求だけ。僕的、面白い本とは僕の脳の受容体に新たな穴を開けてくれるような刺激的な物なのですが。
このクリスマス・テロル
まず、第一に佐藤友哉を読みたい人はこの本を最初に読んだらダメ。理由は言えないけど。
そして、第二にこの本は作者のオナニーと、その後の絶望感を本にしただけ。
思えば今年初のミステリー小説だったのですが、あまりのクソトリックに本を壁に投げつけました。
いい所を何処か探せばそりゃあ、文章構成や言葉遣いとかライトノベル特有の薄っぺらにキャラ立ちした登場人物、大風呂敷を広げた結果収集がつかなくなったラスト。生死の確認が取れない数人。必要性があったのかあの二人の存在。作中に挟まれる作者の囁き。
あれ?悪口に変わっている……。
でもさ、途中まで読んでいたら文中に作者が現れて「もう少し読んでいると面白くなるよ」なんて言うんだもん興ざめだよ。期待しちゃうじゃないか!それなのに……。
後書きなんか、自分を卑下する後悔の念と自分の才能を認めてもらえない評論家への悪口と呪いの文字。それを思っても口に出しても後書きに書いちゃダメでしょ。そんな事を思わないで素直に面白かったって思って読み終えた読者に失礼じゃん。この本を手に取った方じゃなくちゃあんたの悪口読めないわけだし、それなのに……。
最後に「もう書けません」的絶筆宣言が書いてあり、これで執筆活動を止めたのなら、まぁ、この人の遺書として、辞世の区として、OKかな。なんて思えるけど。
2003年出版のこの本。
2006年現在。
未だに作家続けているんじゃーーーん!!!!
えぇぇぇぇーーー。そして2004年から僕的には面白作品多いいじゃん。
生まれ変わり?転生?心機一転?ゴーストライター
とにかく、あんたには才能があると思うよ。絶対。頑張れ。
もう重版童貞じゃないんだって良かったね。

クリスマス・テロル invisible×inventor (講談社ノベルス)

クリスマス・テロル invisible×inventor (講談社ノベルス)


PS.
雨が降り始めた。
明日、雨なら卒業式行くの止めようかな?