現代落語論
立川談志著『現代落語論』を読了。
現代落語論ってタイトルだけど、40年前に出版された本なので全然現代じゃない。
かなり落語フリークでなければこの内容を全部は把握できないと思う。凄くディープ。
僕は内容の半分も理解できなかった。
ただ談志師匠が危惧していた古典落語の危機は今の時代でも解決されていないと思う。
寄席離れについたって、40年前から起きていたんだ。
ただTV落語については談志師匠なりに今は答えが出ていると思う。いや、40年前だって答えは出ていた。ただ、それを理解するプロデューサーがいなかった。
志ん生の素晴らしさを終始書かれていて、まだ志ん生を見た事も聞いた事も(覚えていないだけかもしれないけど……)僕は、いつかDVDボックスを買ってみようと思うが金が無いので何時になることやら……。
もっと多くの落語を見聞きしてからもう一度読みたいと思う。
ただ談志師匠の若き日の苦悩や落語協会への不満が書かれていて。
この人の孤高の天才ではない人間臭いところが見えた。
談志師匠はやはり僕の中で尊敬する人物の一人だ。
- 作者: 立川談志
- 出版社/メーカー: 三一書房
- 発売日: 1965/12/10
- メディア: 新書
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