絶望に効くクスリ7巻

別に今さっき読み終わった訳じゃないけど、何度も読んでは何をテーマに書くか考えていたらこんな感じになった。
さすがに7巻も読むと思うのだが、山田玲司さんって感化されやすい人だよね。移り気が早いと言うか、あったその人その人の色に染まるよね。いや、いいと思うけど。
7巻は大槻ケンヂさんが俺的には印象深かった。
筋少筋肉少女帯)のCDも今年になって聴き始めて、「高木ブー伝説」とか「風車男ルリヲ」とか「生きてあげようかな」「踊るダメ人間」を聴いたりして、時に「いくじなし」を聴いて、これは文学や!!!文学のロックや!!と感銘したりしたなぁ。詩集読んで感動したなぁ。
と、オーケンファンになり。今回のオーケンの回を読んだら、ビックリするほど滝本竜彦な人生で(いや、オーケン信者が滝本竜彦だからオーケンに人生を倣ったのは滝本竜彦だけど)とにかく、感動した。とくにオーケンがいろいろあって欝に陥り自殺を考えた時の所。
もう自殺しよ→そうだな、もうダメか。→えっ?ちょっと待ってなんで死ぬの?→これはおかしいだろ?俺が死ぬ理由なんてないじゃん!→調べよ!俺が死にたい理由を調べよ!!
という一連の流れは、俺が激欝に陥った時も良く考える事で、大体それで死ぬ気は無くなる。これは良い。その後はひたすらに絶望について考えたり本を読んで勉強したりする。
とにかく、サブカル好きに自殺は無い。
サンボマスターも新アルバムの曲で最後に叫んでいる「お前達が死ぬのはきっと世界がおかしい」(うろ覚え)


おっと、オーケン以外にも寺脇研さんの回は寺脇さんの壮絶な過去に唖然としちゃったし、山田バウさんの回は息子さんの「親父がやらないで誰がやるんだ」の台詞はかっこいい。飯島博さんの官民それと企業をを連携させた計画は図を見ただけで凄いと感心するし、藤村靖之の非電化製品は世界を救う。C・W・ニコルって今までサリンジャーのように人間社会に辟易した人だと思っていたら、サリンジャーのように「人間嫌い」じゃなくて「自然大好き」なおっさんなんだね。
では最後にイヌイットの師匠が言った名言を。

これは○○という男の墓で、こんなことをやった男で……。
こっちは○○でこんな歌を残した。
みんな自分の歴史を残して死んでいった。
君は何も残さないで死ぬつもりかい?

絶望に効くクスリ―ONE ON ONE (Vol.7) (YOUNG SUNDAY COMICS SPECIAL)

絶望に効くクスリ―ONE ON ONE (Vol.7) (YOUNG SUNDAY COMICS SPECIAL)

俺も何かを残せるまでは死ねないなぁ……。