ZOO

乙一の本ってファウスト大好きっ子の俺には珍しく、一冊しか読んでいない。まぁ、佐藤友哉の作品は二冊しか読んでいないし、西尾維新は一冊読んで諦めたから。まぁ、不思議じゃない所か。冒頭のファウスト大好きっ子の公言の信憑性が無いわな。(舞城は殆ど読んであるし、滝本も殆ど読んでいるけど)
おっと脱線。乙一原作のZOOを観た。
どっかの掲示板に「乙一作品はシンデレラ的な薄幸の少女が主人公が多すぎるから嫌い」と書かれていて、それを言ったら舞城作品なんかヤリチンが多いし、滝本作品なんかほぼ社交性の無いダメ人間しか主人公じゃないじゃないか。と思いつつ、このDVDを観た感想は確かに薄幸の美少女が多すぎるよなぁ。という事だった。とにかく主人公が女性の場合幸が薄い。最初の作品「カザリとヨーコ」なんておいら現代版シンデレラを観ているのかと思ったよ。てゆーか、あれってシンデレラだよね。後は、「so-far」の子役の演技が凄かったのと、「seven room」の子役のもっさりブリーフがショタコンのお姉様方にはたまらない一品なのだろうと大爆笑したり、チェーンソー男が現れた辺りで「雪崎絵理を呼ぶんだ!」と確実に『ネガティブハッピー・チェーンソーエッジ』を思い出して叫んだりしました。後の作品は特に思い入れ無し。最後の「ZOO」なんて何が言いたいのかよく分からない典型的な売れない日本映画の王道を行っていたし……。
アマゾンレビューを見るとやはり小説は素晴らしく、それを映像化する際に無理があったという書き込みが多かったので小説を読んでみようかと思っている秋の夜長です。

ZOO [DVD]

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