沖縄から台風中継です。

はてはて、生きる意味とは何か?



などと、考えてもこの台風は去ってくれない現状です。
困った困った、沖縄に直撃とは。



格安のビジネスホテルで12時間ほど爆睡をしたのち、起きてみれば窓ガラスに打ち付ける雨の音。
困り果てながら、TVを見れば「沖縄から中継です」の言葉と共に強風の中必死に耐えるリポーター。
じゃあ、俺は今日をどうして生きたらいいの?大作家の如く、ホテルに缶詰になる一日。こりゃ大作が書けるぜ。
と、思っても原稿用紙も無ければ、パソコンも無い。困り果てて、そうだ、過去の偉人はこういった。
「パンが無ければケーキを食べればいい」
そして、こうとも言った。
「原稿用紙が無ければ、チラシの裏にもで書いてろ」
私は、チラシを探したがどのチラシも両面印刷の時代なので裏面が白紙のチラシなど無い。
広告業界に恨みを込めながら、奥歯をかみ締めると、過去の偉人がこう言っていた事も思い出した。
「えぇー、手ごろなチラシも無いの? パソコンも無いんでしょ。げっ、マジ? 信じられない。現代人ですか? キモっ、アリエナイ。じゃあーしょうがないわね。買いに行くしか……。あ、嵐来てるの。そ、そう、それじゃあ外に出るのは危ないわね。はい? 嵐来てるって最初に言った? えぇ知ってたわ、決して忘れた訳じゃないわ。天才のあたしが忘れるわけ無いじゃん。なに、自称天才は馬鹿っぽい。うるさいわね、凡人のくせに!! はいはい、分かりましたよ。お金はそこそこあるんでしょ。タクシーでも呼んで近場の漫画喫茶でもいけばいいじゃないの。一緒に来るかって? あ、あたしはいいわよ、あんた一人で行きなさいよ。そ、その代わり早く帰ってきてよね、べっ、べつに寂しいとかそうゆうことじゃないんだからね」
という、ツンデレな偉人の言葉を借りて漫画喫茶に来た。
ルサンチマン」を再読した。
泣けてきた。しかし、私は仮想現実に生きることは出来ない。
孔子も言っている。
『この乱れに乱れた世から
眼をほかにそらせてはいけない。
どんなことがあっても、
人間が生きひしめきあっているこの現世から
足を外してはいけない。そうではないか、
この人という名で呼ばれている輩と共に生きるのでなくて、
他の何ものと共に生きようというのであるか。
所詮、鳥獣の群れに入ることはできないのだ。』