天才を求め、天災だと憎む。

日本橋ヨヲコ作「極東学園天国」という漫画にて、織田という鬼才が「天才とは誰かに評価されてこそ価値がある」と言っていた。
これは、モーツアルトだって無人島で一生を過ごせば誰もモーツアルトの偉大さに気付かなかっただろうという話であるが。


天才っているね。


おじさんはね、自分が天才でない事も天才になれない事も重々承知で生きてきたんだよ。
天才なんて、簡単な例を挙げればイチローやらピカソらを目にしてきて、ほどほど呆れた訳だよ。
同じ人間なのに何故にこうも違うのかとね。
そりゃ、凡人が大多数を担う世界だから「仲間多し」って事でそんなには意識していなかったんだ。最近までは。しかしだね、僕ら凡人組の中にも天才が潜んでいたんだよ。しれっとその素質を表して、おじさんのような無芸の凡人を落胆させて「お前は、その才能をもっと有意義に使えよ。なんで、その音感とか技術を埋もれさせたままなんだよ」とコメントさせる天才が世界には数多くいるんだよ。
おじさんはもうそんな天才ばかりの世を捨てて、共産主義国にでも逃げたい気持ちですよ。
しかしながら、天才は何時の時代にも必要なものなのです。「必要悪」ならぬ、「必要天才」です。
天才には希望があります。その天才を見る人にも希望を与えます。
天才の出現はどの分野でも求めるものであり、天才のいない分野なんぞ暴落する寸前の分野です。
天才を求め、天才に希望を貰いながらも、天才を妬み僻む。
おじさんのような凡人は本当にいい加減ですよね。

まぁ、とにかく日本橋ヨヲコの「極東学園天国」はとても面白いので、もし10代の方がいましたら是非読んでください。20代の方はスルーしてください。