目を瞑ってみろ、それがこの世で最も暗い闇だ。

天啓の如く、「怖い話ブーム」再来にともない、怖い話をネット上から片っ端に調べては読み漁っていたところ、学生時代に読んでいた「師匠シリーズ」が随分巻数を重ねている事に気付き、再度一から読み直しています。
「師匠シリーズ」とは、
2chのオカルト板にて存在する「死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?」というスレッドに於いて書かれたシリーズ物の怖い話です。大学生の「僕」と生きているのか死んでいるのかさえ曖昧な霊感の強い「師匠」と呼ばれる男、その「師匠」の彼女で予知能力者(?)の「歩くさん」、サークル仲間の「京介」と個性ぞろいの魅力的な人々が起こす? 出逢う? 怖い話を時系列をめちゃくちゃにして昇華していく話です。

面白さは、怖い話となると大概幽霊や頭の打ち所のおかしい人に出会った話が中心で、その現れ方や脅かし方を恐怖の中心においた話が多いのですが、この「師匠シリーズ」は、オカルトなのに、どこかSFじみた話が多く、単なる恐怖体験が人間の業やら人の心理を考えさせられる作品になっているところです。


後は、序盤にてシリーズの結末が「師匠の謎の失踪」と予め書かれていることであり、また書き手の問題か、スタイルか分からないが、未だ未完である事だと思います。


携帯でもパソコンでも見れる「師匠シリーズ」はこちら↓
http://090ver.jp/~usoriro/sisyou/sisyoumenu.html