私がペンを取る理由、あなたが掲げる拳の理由。

書き手になるというのは、医者や政治家になるといった「キャリア選択」とは違う。
選ぶというより選ばれるのであって、自分がほかの何にも向いていないのだという事実を受け入れたら、あとは一生、長く辛い道を歩く覚悟を決めるしかない。
神々の寵児にでもならない限り(それを当てにする人間は哀れというほかない)、筆で食べていけるだけの金が入るわけはない。

           ――オースター「その日暮らし」より

世界のブロガーの大半が金にもならない戯言を、己の生活の一部を、主張を書いている。
たまにコメントがつくだけで一喜一憂し、ほぼ不毛の行為だといっても間違いない。
しかし、なぜ私がブログを書くか?
それは一言に自己表現の場をここにしか見出せないからである。
この位しか自信を持って表現できないのである。


そんな私は今日も今日とてアルミの空き缶を集めて製鉄所に運ぶのであった。