世界の終わりの終わり/佐藤友哉

あらすじ:文学賞に入賞して、無事に小説家に成れたものの書きたい事や書くべき事が全く分からなくなって、バイトしながら交通事故で亡くなった妹を脳内で作り上げて自慰行為にふける主人公こと佐藤友哉の破滅と再生の物語。


感想:作者が「めでたしめでたし」とか「俺たちの戦いはまだ続く!!」と話を締めた所でお話は終わるが、現実は厳しく一時のハッピーエンドの後だって世界は続く。
去年のクリスマス辺りでやっと読み終えたものの、2008年最後に読んだ本がこれでよかったのか未だに不安です。
面白い内容だったものの、佐藤友哉作品らしく作者の自意識が爆発して伝えたい内容が飛び散り、収束した所が「ファンのみんなありがと」あと「太田編集長ありがと」という終わりだったのは、正しく『世界の終わり』でした。
文体は大好きです。

世界の終わりの終わり

世界の終わりの終わり