少年メリケンサック

あらすじ:場所は某田舎町。地域活性化の為に誘致したショッピングモールの建設が急がれる田舎町。昼夜問わず常にあぜ道をトラックが行き交い、鉄パイプのぶつかる金属音や重機の駆動音、どことなく鼻をさす重油の匂い。そんな町で暮らす女子高生「かんな」は、将来への不安を抱きながらも隣町の高校へとバスに乗る日々。そんなありふれた日常は一つの殺人によって壊される。事件?事故?いくつもの思惑が絡み合い崩壊していく「かんな」の日常。少年メリケンサックとは誰なのか?




てのは嘘。
本当のあらすじ:ネット上に転がるライブ動画を見て一目ぼれしたレコード会社に勤める「かんな」はPUNKバンド「少年メリケンサック」に会いに行く。しかし、そのライブ映像は25年前のもので、期待しては「少年メリケンサック」は冴えない中年のおっさんだった。



感想:
食糞家でもない俺の前にうんこが出てきた。それも上等のBGMを鳴らしながら』
おっと、下品な言葉を吐いて御免よ。
それでも、この映画酷かったんだ。
クドカンって脚本家なんだなぁー。と実感させられたよ。
とにかく、映画が助長しすぎ。たぶんこれでも短く纏めただろうという編集していたが、前半が長たらしくてとてつもなくつまんないの。文章形式ならきっと面白いだろうけど、映像にした時の派手さというかテンポが全然なってない。この映画の言葉を借りて言うなら『PUNKじゃない!!』
バンドメンバー集めて全国ツアー、演奏グダグダ。辺りの流れが本当にどうしようもなくて、こんな映画を観る為に休日を使ったかと思うと泣けてきそうだったよ。
これだけ前半がアレな出来なので、後半は少しマシになって、兄弟喧嘩や親父の墓参り辺りはちょっと面白かったです。
ただ、クドカンの笑いのセンスが下北辺りで原色系のボーダーシャツを着こなしていそうなおしゃれさん向けのギャグばかりで、俺のような野生児というかアウトローな糞野郎では一ミリも笑えませんでした。
去年見た『D.M.C』の方が数倍面白かったです。


ただ、BGMや劇中の音楽が妙に良く、スタッフロールを観たら向井秀徳の文字が。少年メリケンサックの昔のボーカルに銀杏BOYZの峯田が。そして、エンディング曲にあのデュエットが。
音楽は最高でした。