CHAOS;HEAD NOAH(終わり)

カオスへッドノアを無事に全クリしました。
エンディングが9個あるので、一つずつ簡単に感想。
【silent sky】→無難でありながら納得できるエンディング。
【crying sky】→まぁ、このゲームでギャルゲー臭を出したらそんなオチだよね。ギャルゲーなのに、ギャルゲー臭を出せないって……。
【アニマの像】→ビシィさんが頑張る話。そしてセナとこずぴぃの不運が始まった話。
【罪過に契約の血を】→中二病というよりファンタジー。ノア2は? 野呂瀬は? 将軍は?という謎を「あやせ先生の次回作にご期待ください!!」と言った打ち切り風に終わらせた。ポジティブエンディング。
デウス・エクス・マキナ】→セナのツンデレに萌える話。コインロッカー辺りのくだりはとてもよかったです。ラストも希望に満ちていて下手なハッピーエンドよりも好きです。
【殺戮に至る病】→スクールアタックシンドロームを思い出した。
月と太陽】→すり替え!? 他のエンディングと矛盾を起こす展開に「さてはお前、三浦あずささんだな!!」と突っ込みを入れたくなる話。なんだかんだで一番死者の少ないエンディング。
【daydream】→き・も・ち・わ・る・い。近親相姦とかちょっとNGなんで……。
【blue sky】→自己肯定を選択肢によって強調する手法が好きです。選択肢がないとエヴァの最終回みたいだもんね。そして終了後の覚醒する渋谷の光景にちょっと涙が出たぜ。画像一枚でため息が出るほど感動したのは初めてだ。


総括:
なんだかんだで、終わってみていいADVだったと思う。
馬鹿馬鹿しくて希望なんてあまり感じられなくて、グロくてエロくて児童文庫には決してなり得ない作品だけど。現実と仮想を織り交ぜるためにゲーム内でゲームの事を考えるシーンを入れたり、「もし、自分の世界がゲームならこんなゲームリセットしてくれ」プレイヤーに訴えるシーン。非常識に揉まれた結果、常識的な行動が取れなくなった主人公の最低さや、その事実を受け止めて前に進む主人公の姿とか考えさせられる事が多かった。
心理テストがあったり、妄想トリガーがあったり、音や映像の演出と最近のADVってこんなにいろんなに努力しているんですね。
とにかく、『登場人物が全員生きてないとハッピーエンドじゃない!!』
とか、そんな温い事を言わず、グロくてもエロくても世界中に嫌われても好きな女の為だけに我侭を叶えようとする終わり方がよかったです。