ジェネラル・ルージュの凱旋

あらすじ:前作の活躍によって倫理委員長に祭り上げられた田口医師が密告によって、救命センター長速水、二つ名を『ジェネラル・ルージュ』の動向を探る事となった。


感想:前作『チーム・バチスタの栄光』は映画館に行き損ねてDVDで観たが、まぁまぁな出来だった。
「二作目は外れ」というジンクスを信じて、今作もまぁまぁな出来を期待して行った所これがどうだい。面白いじゃないか。医療ミステリーと銘打っているくせにミステリー以外の部分がとてつもなく面白いじゃないか。キャラが生きているというか、速水と花房のキャラが魅力的過ぎる。
もちろん、謎掛けの部分もちゃんと出来ているんだけど、それ以上に後半の戦場如き病院が凄い。
そして、そこで今までいがみ合っていた人間達が『救命』という行為の下に纏まる姿。
ミステリーやサスペンスなんか、大概最後は元に戻るか破滅がお決まりなのに、その維持でも破壊でもない前進を描いていて凄く面白かった。
田口と白鳥のやり取りも面白いけど、阿部寛が探偵役を演じるとどうしても、TRICKの上田をイメージしてしまって……。