サブウェイ123 激突

あらすじ:地下鉄車両をハイジャックしたライダーは乗客を人質に1000万ドルを要求する。交渉役には、ハイジャックにいち早く気づいた鉄道会社に勤めるガーバーを指名する。逃げ場の無い地下鉄でライダーの狙いは本当に1000万ドルだけなのか?


感想:
1974年制作の「サブウェイ・パニック」のリメイク。
自分は「サブウェイ・パニック」を観た事が無いのでそこら辺は触れません。
二人の頭脳戦も面白いですが、ライダーのかもし出す孤独とガーバーの過去の過ち(?)の告白辺りは手に汗握り、最後の二人の会話は友を求めるライダーと悪に堕ちる事を拒み日常に戻ろうとするガーバーの苦しみが凄く良く現れていて感動した。
ライダーが劇中に喋る「死は神への借金」。それに反論してガーバー言う「死じゃない。生こそか神への借金なんだ」。
死という到達点をあらかじめ決められて生まれてきた自分達には死は神から与えられたモノであり、死ぬ事が終わりであり、死という目的に向い人生を走る事が目的であるとハイジャックを企てたライダーらしい言葉で。妻子が待つ家を持つガーバーだから、日常を走る手段を目的とするガーバーだからこそ言えた反論であったと思った。
ともかく、良い映画だったのでDVD化された際にはもう一度観てみたいと思う。