チェケラッチョ!!

あらすじ:沖縄の男子高校生三人がコニシキ弟子入りしてラップを学ぶ話。


感想:
「お前は真冬に時期ハズレのチェラッチョを深夜三時ハロゲンヒーターに照らされながら一人で何故観たのか?」と思いの方もいるでしょう。
「べ、別に観たくて観たわけじゃないんだからね!!」と金髪のツインテールをなびかせて言いたい所ですが自腹切ってTSUTAYAで借りて観たのでそれは言えません。金髪ツインテールじゃないし。
あれなんですよ。「SRサイタマノラッパー」が観たかったんですよ。観たかったというのは、もう何処も上映してなくて仕方なくDVDの発売を待っているのですが、この前宇多丸さんの「サイタマノラッパー」レビューを聴いていたら、「ラッパー映画なら全て観てきた、あのチェケラッチョですら観てきた」という言葉を聞いて、俺も「サイタマノラッパー」を観る為にこりゃチェケラッチョを観るしかないな!って具合に借りてみたんですが。
監督から脚本、音楽、演者まで、全てが腐った26歳の独身に向けて作っていない映画だと序盤の10分で気づき、見る気が無くなったがそれでも最後まで見て確信した。
これほどの苦行を宇多丸さんが行った事に感動した。
映画はクソ。
高校生とか20代の女性は面白いと思うけど。
中学時代からずっと日本のhiphopを聴いてきて、あまりにマイナーな音楽(当時は)だった為に誰にも言えず、言っても理解されず、ただ黙々とzeebraの深夜ラジオを録音していたあのクソみたいな青春を送ってきた俺は「音楽なめんじゃねーよ」の怒りしか湧いてこなかった。