CHAOS;HEAD らぶChu☆Chu!(終)

やっと全ての個別ルートを回収。
そして、実績1000&ゲーマーアイコンを手に入れたぞ!!

そして感想。
カオスヘッドと言えば、選択肢が存在せず「妄想トリガー」というシステムが入っている事で他のADVと一概を介している。その「妄想トリガー」がのちのショタインズゲートに於ける「フォントリガー」の礎となっているのだが、今作も「妄想トリガー」は健在だった。しかし、前作に比べて妄想トリガーの肝である「ポジティブ展開」と「ネガティブ展開」の選択ではなく、誰と「らぶチュチュする(ポジティブ展開)」かを決めるファクターでしかなかった事が残念であった。その為、「ネガティブ展開」ようはシリアスなストーリーは存在していない。
ファンの為のラブコメストーリーである。
前作ではクソだったスキップ機能が改善されていて、「全てスキップ」を押すと5時間くらいで全ての実績が解除されるので実績厨の方にはお勧めである。


個別ルートの感想(ネタバレを大いに含む)
攻略順に紹介。
あやせルート→ファンタズム再結成の話。あやせルートに入ってすぐにあやせさんより「タクミ、サッカーしようぜ!」の流れは驚いた。サッカーのくだりが必要だったのか全て終わった今でさえ疑問が残る。しかしそれがいい!!ED後、ファンタズムとしてメジャーデビューしたあやせを思い出し、シュタゲでファンタズムが人の話題になったり、人の背景でライブ映像が写されている光景を観たりしていたので、あやせEDの世界線がシュタゲの世界に繋がるのか。としばし妄想に耽った。エプロン姿のあやせの可愛らしさはガチで、ノアでは人気度ランキングが低かったあやせがらぶチュチュによって人気が高騰した事はとても頷ける結果であると思う。


セナルート→あやせルートがオカルト的な世界説明と昇華であったことに対して、科学的なアプローチによって世界からの脱出をしようとする話。あと、セナのツンデレ満載のセナファンとしては垂涎モノのルートである。つーか、セナの私服エロ過ぎるだろ!!あ、あんなヘソ出しルック……ハァハァ。まぁ、前作であったセナから踏みつけられる妄想が今回も存在していただけで自分的には大満足だったけどね。セナに踏まれる姿をあやせに観られているシチュエーションなんて、ご褒美過ぎて……。ED後にアメリカの大学に留学する二人を観て、「セナVSクリスティーナ」という妄想でご飯三杯はいける。



星来ルート→実質状のBADEND。誰ともらぶチュチュしないと辿り着く頂。世界に溶け込んだタクと大空から降り注ぐ巨大星来がキスして終了。星来とらぶチュチュすることも無いので(キスはするが、イチャイチャは無い)途轍もなくつまらないED。


優愛ルート→ノアでの優愛EDはプレイヤーの殆どから「どうでもいいED」*1と悪評を受けた優愛さんのらぶチュチュEDは、やはりというか劇中優愛さんも「巨乳メガネは脇役ポジションですか*2」と卑下している事から予感されていたが「どうでもいいED」だった。個別キャラルートでセナとあやせ以外のルートの殆どが、タクがリア充になることを諦めてオタクを受け入れる*3事がテーマなのだが、優愛さんもオタクなのでなんだがすんなりと話が進んだ印象しかない。あるとすれば、優愛さんか美愛さんのどちらかを取るという流れが、ようはギャルゲに良くある双子のどっちを選ぶ選択なのだが、DIDの彼女らしい特殊性を持っていた。



こずぴぃルート→ノアでのこずぴぃEDといえば、ギャルゲで初のZ指定を戴いたスプラッシャーEDでカオスヘッドファンには有名な話である。そのあまりのグロEDに「梢は可愛いけど、あのイカれっぷりはちょっと……」と発言する人が多い。金髪ツインテールでありながらツンデレ要素が無く、幼稚な口調で喋り、少しでも頭にきたり好きな人をバカにするとその人を殺すとしてしまう殺傷力の高いまゆしぃのようなキャラであるこずぴぃ。自分はプレイ前、きっと梢ルートではグロが見れるとワクワクしてプレイしたのだが、実際の内容は暴走するこずぴぃに振り回されるタクを描いたほのぼのとしたストーリーであった。そしてEDを終えると「こずぴぃ怖い」から「こずぴぃ可愛い」へと自分の意識がシフトしているまでに良いEDだった。


美愛ルート→優愛ルートで、優愛からの「今後の私は優愛と美愛どっちがいいですか?」の質問に「美愛」と答える*4と始まるルート。ビジュアルはメガネを外した優愛がお姉さま口調で喋る。ストーリーはほぼ優愛と同じなのだが、美愛は素晴らしい!!優愛がおっちょこちょいなだけあってあずささん*5的な印象を持つ事に対して、お姉さまキャラで物怖じしない美愛はもはやちあキング*6そのものであるように思えてしまった。つまりは、ちあキングとらぶチュチュできるって事なのだ!また、ノアでは登場はしていたものの回想シーンのみの登場であった*7美愛の新鮮さも良い、それに比べて新キャラとして登場したもののグチと見せパンを晒すだけの個別ルートの存在しないエリンなんて……なんで無いんだよ!DLCで配信しろ!! ともかく、また優愛のキャラが薄くなった結果となったのでした。優愛さんだけのオリジナル技「五段活用問いつめ」も美愛さんのモノになっていたし……。



七海ルート→個人的名性癖をココで発表するのは間違っているが、自分は近親相姦モノが苦手である。ゆえに実妹の七海とらぶチュチュするこのルートは避けていた。しかしカオスヘッドらぶチュチュ全クリを目指すゆえに避けて通れるわけが無い。七海ルートで自分が一番気にしていたことは、右手である。らぶチュチュが発売されると告知され公式HPにてキャラ紹介がアップされた時、カオスヘッドファンの誰もが七海の右手の存在を気にした。そして「右手がある」という事態に困惑した。七海ルートをプレイしていても常に自分の目線は七海の右手にあった。いつかポロリと転げ落ちてしまうのではないかという不安が心を埋め尽くしてた。ゆえにディソードを取り出す七海のシーンや「右手の妄想攻撃」、柄に棘が生えたディソードを握り血を流す七海にはタク並に冷や冷やしたぜ。EDの実家に帰るという流れと家の前で家族にタクミと認識してもらえるか、そして両親を両親だと思って生活できるか悩むタクとそれを後押しする七海はよかったなぁ。




梨深ルート→共通ルートでタクの住むマンションに引っ越してきたものの関係が発展しないビシィさん*8を見て、「さすが箱○ソフト、正ヒロインが報われない!*9」なんて思っていた。前作では正ヒロインっぽい全てを投げ打って頑張るビシィさんが見えたEDでしたが今回はビシィさんの話というよりも、前作をプレイしていたプレイヤーが疑問に思った「ビシィさんって結局、タクが好きなのかタクミが好きなのか?」という疑問を払拭してくれる話でありました。だから星来うんぬんよりもそこら辺の謎を取り去りタクがビシィさんを全面的に信用する話が良かったよ。




総括
個別ルートの話の流れが後半になるとどのルートも同じでストーリーとして評価はあまり良いといえない出来だと思う。
ファンディスクなのだからそこら辺は目を瞑るべきかもしれないが、全てのキャラをプレイしようとするとはっきり言ってだるくなる。話のボリュームも少なく、新キャラエリンルートは存在せず、ラブコメ展開ばかりで食傷気味にもなる。ささきの絵のタッチがノアと変わっていて違和感もあるし。
でも、タクのネットスラング満載の口調や頭のおかしいヒロイン達にまた逢えた事には深く感謝せざるを得ない。
これでカオスヘッドの新作はまず作られる事は無いと思うので、*10次にシュタゲらぶチュチュ*11を待つなり、想定科学シリーズ第三弾を待つなりしたいと思います。
ただ願うならば、カオスヘッドもシュタゲの世界観*12が同じなのだから、全キャラ登場したドラマCD*13とか出してくれれば嬉しいなぁ……。



余談。
CG100%にするともらえるゲーマアイコンにしてみました。
シュタゲで貰えるアイコンはバッチでカッコいいのに、らぶチュチュは恥ずかしいなぁ……。

CHAOS;HEAD らぶChu☆Chu!(限定版) - Xbox360

CHAOS;HEAD らぶChu☆Chu!(限定版) - Xbox360

*1:特にストーリーを解明するでも野呂瀬を倒すでもない微妙なEDだった為

*2:リッチャンディスっている

*3:TV版「電車男」7話や8話辺りの話っぽい

*4:たしかネガティブトリガーを引くだったかな?

*5:CVが同じたかはし智秋さん

*6:たかはし智秋さんの愛称

*7:死んでいる前提の話だったのだから仕方ないが

*8:ファン間での梨深の愛称

*9:春香さんとは関係ありませんよ

*10:PCでエロゲver.とかは在りそうだけど

*11:そこら辺はドラマCDで補完されそうだが

*12:世界線は知らんが……

*13:ゲームだとささきとhukeで画風が合わないから