こんなジョークじゃ笑えない

ある男が精神科医にこう言う。
『私の半生は悲惨の一言だ。もう人生に何の希望も持てないんだ。世間だってひどいものだ。先の見えない不安定な社会を一人で生き抜く辛さがわかりますか?』


最近の俺と言えば、そんな『ある男』のように世界に絶望し疲れ果てていた。保守とは名ばかりの怠惰な人間への、今となっては不毛の一言で片付けられてしまう戦いを繰り返しては負け続けていた。
「もうダメぽ……」
しかし、全てに絶望し、全てに諦めかけていた俺に神はこう囁いた。




アイドルマスター2、XBOX360で発売』




……来た。


諦めていた。
きっとPS3独占で発売すると諦めていた。
よくてマルチだと。
アーケードから始まり、XBOX360で始めてのコンシューマ化。そして「アイドルマスター2」の話は何処かへ忘れ去られ、PSPに移植、DSで外伝、PS3でLIVE。
これはきっとPS3で据え置き機の新作がくると諦めていた。
DLCに何万円も注ぎ込んだ箱○ユーザーなど無視される事が世の常だと。
TOV事件を起こしたバンナム箱○でゲームを出す事など金輪際無い事だと思い込んでいた。
しかし、アイドルマスター2はXBOX360に来た。
いや、ずっとXBOX360にいた。俺が諦めて目を逸らしていた時もずっとXBOX360にいたんだ。


俺、頑張るよ!

真カッコいい……。


さて、最後にこんなジョークがある。
ある男が精神科医を訪ねて、こう訴えた。
「私の半生は悲惨の一言だ。もう人生に何の希望も持てないんだ。世間だってひどいものだ。先の見えない不安定な社会を、たった一人で生き抜く辛さがわかりますか?」
医者はこう答えた。「簡単なことですよ。今夜、あの有名なアイドルマスターの5th ANNIVERSARYライブがありますから、行ってきなさい。笑えば気分もよくなりますよ」すると突然、男は泣き崩れた。そして言った。「でも先生――――私にはチケットがないんです」