ストライクウィッチーズ2 第七話『モゾモゾするの』

あらすじ:かねてから施設班が建設中だった基地内の大浴場がついに完成した。訓練で汗をかいた後、久しぶりの大浴場を楽しんでいた宮藤たちの前にネウロイ襲来の警報が鳴り、基地内は大騒ぎ!(ニコ動の公式より)


感想:
BS日テレで放送していることに今更気づき、金曜の夜BSの素晴らしい画質で初見した。翌朝、12時を回ったと共にニコニコ動画でコメント付きをもう一回観た。そして、深夜に三度目の視聴を終えて現在に至る。
三度も観て、気づいた事はこれってストライクウィッチーズというキャラや世界観を使ったドリフターズ*1のコントを再現したモノではないかという事。
ドリフのコントの一つの定番として、舞台に蚊*2が現われ演者がその蚊を目で追い、他の演者の頭に止まったという体で頭を叩くというお決まりの芸というかシナリオがある。
これを今回のストライクウィッチーズが蚊を虫型ネウロイというアイテムに変え、ドリフなら叩く所をズボンを脱がすという行為に転化させたのではないでしょうか。さすれば、シャーリー&ルッキーニのイリーヌへの放水攻撃もドリフやその後の志村けんのバカ殿様で行われてきた、あくまで消火目的の放水攻撃を彷彿させる演出に見えました。
ストライクウィッチーズは監督がガイナックス出身という事もあり、ガイナックス臭い燃える演出ある回もあれば、第5話ではまるまるローマの休日ネタを入れ込み、何かと他の作品をリスペクトする事が多いアニメではありました。
そして第7話では、一期のギャグ回である第六話『スースーするの』を下地に脚本家がドリフコントを壮大にリスペクト?オマージュ?したケツ作もとい傑作ではないでしょうか。


話が少し逸れますが、
昨今のバラエティ番組では、少しの暴力的な行為*3も視聴者からのクレームによってコーナーを廃止しなければいけない状況に置かれ、内輪ネタと演者同士の馴れ合いのような駆け引きが行われる温い(萎縮した)番組ばかりになってしまったと言われています。ドリフターズが再結成される事はもうないでしょうが、きっとドリフ大爆笑のコントをもう一度TVにて放送したら視聴者から無粋なクレームがTV局に送られるでしょう。
そんな昨今のバラエティ番組の危機を“アニメだから出来る表現”として今回のストライクウィッチーズはドリフコントをリスペクトしたのではないでしょうか。………ないですね!


余談1.
今回もペリーヌの不憫さには笑いが止まらなかったが、2期では何かとペリーヌが登場するスタッフのペリーヌ贔屓かと思っていたが、今回の不憫さを見るに、スタッフからの中の人みゆきちに向けた声優の限界への挑戦じゃね。「ここで尻の中に虫が入ったときの叫び声だして」とか「もっさんに見られて恥ずかしい時の叫び声出して」とか。


余談2.
ババアの夏。ケツ圧で200撃破の夏。


余談3.
俺の恋するトルゥーデの潔い脱ぎっぷりとエーリカ天使のコンボは良かった。シャーリーの「それは尻ません」と宮藤の「そーですか」のタイミングも凄かったなぁ……。それ以外にも前回の英雄、エイラのタンコブシーン。脚本もさることながら演出のバランスも凄く良かった。やっぱ監督&スタッフはいい仕事してるなぁ。

*1:平野耕太の方じゃない、いかりやファミリーの方

*2:本当に現われたのではなく音響が羽音のみを出して演者がそれに合わせた視線や動作をするパントマイム

*3:過激な突っ込みや身体を張った企画