SPEC〜警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿〜 第二話『乙の回(天の双眸)』

あらすじ:千里眼の能力に目覚めたと発言する死刑囚からの挑戦によって10年前に起きた「青山華道家死体なき殺人事件」を再調査する事になった当麻・瀬文・野々村の三人。「24時間以内に事件を解決しない場合、警察は無能だと決定し、自らが天罰を下す」と死刑囚は刑務所から宣言する。


感想:
自分にとってケイゾクの一番の面白さは、柴田が犯人を見つけ犯人が己の始末を時代や人の性にして自分の罪からいい逃れようとするシーン*1その流れで、アホンダレの視聴者である自分は「そうだよね、世界に元から悪い人なんていないもんね。こんな過去があれば犯罪を犯すことは仕方ないよ」と思ってしまった後に、爽快に真山さんが犯人に暴行を与えて「お前がいくら御託並べても人を殺しちゃいけないんだよ」と正論をぶちかまし。はっと我に返り「そりゃそうだ」と思う自分に気づくあの最後のシーンが毎回大好きなのですが。
SPECの第一話ではそれが観れずもやもやしていました。しかし、第二話では、千里眼を持つ死刑囚の頭を便器に突っ込ませる瀬文に真山さんの姿を重ねられて良かった。瀬文の「命は大事だ!」のドラクエの命令なみに簡単でありながらサスペンスモノでは確実に無視される主張を叫ぶ事も良かった。
第一話に比べて第二話は随分ケイゾクっぽくて、それはまぁ、SPECが超能力者との戦いだと第一話で理解していて過度な期待をとっぱらっているからかもしれないけど。ともかく、第二話は面白かった。
次にどんな超能力者が現われて、その超能力者とどうあの二人と野々村係長がどう戦うのか、実に楽しみなドラマとなった。HDDレコーダー様には毎週欠かさずの記録をお願いした次第でございます。



余談。
携帯電話トリックが先週再放送していた相棒にてそのまんま使われていたから、IQが低い俺でも今回の事件の謎は解けたぜ!


余談2。
椎名桔平の津田の動きを観ていると、サイコの全一を思い出した。
そういえば、このドラマって大塚英志っぽい。

*1:超能力者の犯人が「超能力はいつでも使えるほど簡単なものじゃないのに世間はいつも求めてくる。そして出来なかったら偽者だと騒ぐ。調子の出ない日だってあるのに」とマスメディアや人の羨望のせいにする