SP THE MOTION PICTURE-野望編-

あらすじ:上司である尾形の暗躍に気づいた井上。尾形は井上の過去と才能を見込み勧誘するが井上はそれをSPの職務に反すると断る。井上を大義の為に障害と見做した尾形達は職務中に井上を殉職させようとする。


感想:
TVシリーズの続きなのだが、これってわざわざ映画館で見る価値があるのか困惑する内容だった。
ストーリー序盤は岡田さんの軽やかなアクションに目を引かれたが。その後は視聴者がTVシリーズ後3年間にわたって想像していたような展開が淡々と続き、深夜に官房長官を警護したまま国会議事堂に徒歩で向かう。という地味なミッションで終わった。敵に襲撃されて車が走行不能になった時に「応援を待っていたら敵に狙われてしまう。徒歩で行こう」の流れで。私は「ちい散歩かよ!!」と突っ込みをいれずにはいられなかった。確かに応援を待っていたら敵に狙撃や襲撃されてしまう危機があるが、応援を決めた地点に行かせて、自分らはそこまで徒歩で集合とかにすればよかったのに。今時の携帯にはほぼGPSが搭載されいるのだから、それで仲間には場所を知らせられるのに。はたまた、近所の家に警察手帳と官房長官の権力をチラつかせてその家の乗用車を借りても良いのに。
上映時間も97分とか、TVCMを入れて2時間のTVドラマを後編である『SP THE MOTION PICTURE-革命編-』の上映前日に放送する気満々じゃないか。というか、もしかしてこれってTVドラマ特番として作ったものの3年も寝かせた経過から無理やり二部作にした気が…。
とにかく、こんなふざけた映画は久々に観たので、どうしても観たい人はレンタル待ちの方が安泰です。
今日は映画の日で1000円で観れたけど1000円すら惜しい作品でした。岡田さんのアクションはよかった。壁を蹴って三角飛びで敵を倒すシーンや取っ組み合い。(でも、今思えば予告編で殆どのアクションシーンが紹介されていたなぁ)

余談。
上映前に宇宙戦艦ヤマトガンツの予告が流れましたが、双方とも日本のSF映画って本当に終わっていると実感させられる出来にガックリしました。日本のCGってなんであんなに迫力が無いんだろう……。