スコット・ピルグリムVSザ・ワールド

あらすじ:夢の中に現われたラモーナに一目ぼれした主人公スコット・ピルグリムは現実世界でたまたま夢に出てきたラモーナを見かける。あまりの嬉しさに彼女に告白すると、彼女から付き合いたいなら、『7人の邪悪な元カレ軍団』を倒すように言われる。


感想:
絵も内容も、とよ田みのる先生がアメリカで生まれていたらきっとこんな感じだろうなぁ……と思える。凄く似ている。なにかしらの関係があるのかと思ったら全く無いのか。しまいにゃ、とよ田みのる先生買って読んだのね……。
内容はかなりぶっ飛んでいて、昔付き合っていた女をバンドメンバーにしたまま、そのバンドの演奏に今の彼女連れてくるって日本じゃ考えられない事だけどさらっと行い、「ラモーナ好きだから別れて」と付き合っていた彼女振ってラモーナに走ったり、振られた彼女がラモーナを殺すとナイフ握って飛び掛ってきたりと、アメリカ人の恋愛感覚に「日本だったらスクールデイズものだぞ……」と驚愕した。
そんなこと言ったら、「邪悪な元カレがチアガール風な悪魔を召喚して、スコットが仲間とチカラを合わせて何らかのフォース(勢い)で倒す」とか、ファンタジーの域に達しているが。
第一巻では、三人目の邪悪な元カレの登場で終わっているので、二巻買おうか悩み中。
面白いんだけど、結局スコットとラモーナは邪悪な元カレうんぬん関係なくSEXしてんだぜー(童貞の発想です)もう邪悪な元カレ倒さずとも付き合っているようなモンではないか。日本漫画ならそこら辺をもっと慎重に描くのになぁ……。
と、アメコミ*1初のラブコメ漫画に国の恋愛観の違いを見せ付けられたような気持ちになった作品でした。

スコット・ピルグリム VS ザ・ワールド

スコット・ピルグリム VS ザ・ワールド

映画は観に行く。だって映画だもん。
キックアスのような原作組を打ち殺す作品になる事だけは勘弁な。

*1:正確にはカナダコミック