ブラック・スワン

あらすじ:バレエ団に所属するニナ(主人公)は毎日をバレー一筋で生きてきた。そんなある日、次回公演の主役に抜擢されるニナ。彼女は演目である白鳥の湖に於ける白鳥の二面性を演じようとするが為に自分を追い込んでいく。


感想:
ツイッターにて鑑賞後「一言で言うなら“この映画呪われているよ”観た人間は圧倒され自身の未熟さを晒されてしまう。俺はもう一生観たくない。こんなに怖い映画初めてだ」と賞したが、今も評価は変わっていない。主人公のナタリーポートマンの鬼気迫る演技もそうだが、白鳥を演じる為に今まで守っていたモノを全てバレーに捧げ、先輩を呪い、友達を蔑み、幻覚に苦しんでもバレー一つに掛ける主人公の直向さは、狂気を孕んでいて観ている私自身に「私はここまでバレーに命を掛けられる。とっても幸せだわ。あなたは出来る?」と挑発しているようでとても怖かった。私は絶対に二ナのように生きてはいけない、それは今までの人生が裏付けてもいるが何よりも私自身に確信を持っている。だからこそ、二ナの誘惑はまるで人間とはここまで昇華出来るものだと。ここまで来るべきものだと。訴えているようで怖かった。
とにかく、5月現在において、今年最高の映画でした。
もう二度と見たくはありませんが、この映画はとても素晴らしいので観ていない方は観に行って呪われてください。